やさしく正しい妊活大事典

内容

妊活男子の「せいじ」が産婦人科医の「きょうこ先生」と出会い、妊活について学んでいく、ストーリー形式になっています。
妊活の基礎知識から、高度生殖補助医療についても会話を通してわかりやすく解説しています。医学的なデータを表やグラフでも示しているので、まさにやさしく正しい知識と行動がわかります。

目次

1	妊活の基礎知識
2	妊活をはじめる
3	不妊治療に取り組む
4	不妊治療のお金とメンタルケア
5	フィナーレ

はじめに

この本は、「子供が欲しい」と願うすべての夫婦のために作りました。
「妊活」と聞くと、それは「女性のもの」 として扱われることが多く、世に出ているネットの記事や書籍、雑誌などはほとんど「女性向け」です。
しかし、 この状況はおかしいと思っています。なぜなら、妊活は女性一人が頑張るものではなく、夫婦で取り組むものだからです。
「子どもを授かる」ことは一人でできるものではありません。男性の精子と女性の卵子が合体して、受精し、着床し、健康に育って 初めて出産に至ることができます。

そして、この最初の「精子と卵子が合体」の部分が、簡単なようで実は簡単ではないのが実情なのですが、それを知らずに「避妊を やめればすぐに妊娠するだろう」と思い込んでいる人が大半だと思います。

そこでこの「妊活大辞典」では、データを基に読者の方々が抱いている「思い込み」や「勘違い」に対して「実はこうなんですよ」 という知識と、妊娠に向けて必要なアクションが何なのかという具体的な解説をお届けしていきます。

本について

項目	詳細
単行本	236ページ
監修	吉川雄司・著　月花瑤子・監修
出版社	プレジデント社
言語	日本語
ISBN-10	4833451444
ISBN-13	978-4-8334-5144-4
発売日	2019/7/8
梱包サイズ	19×13×2cm

あとがき

この「妊活大辞典」では子供が欲しいと思ったタイミングや、もしくは妊活を続けているけれどなかなか妊娠できないという 状況にいるご夫婦向けに「これだけは知っておいてほしい」という基礎知識をお伝えしてきました。
読んでいただいた方には、 自分たちは「避妊の方法」は学んでいても「妊娠の方法」はちゃんと理解していなかったとお気づきいただけたのではないかと思います。

妊娠は決して女性１人でできるものではなく、夫婦の共同作業ですし、男女両者がしっかりと知識を持って取り組んだ方が無駄な時間も体力 も使わずに済みます。

この本が、「子どもを授かりたい」と願う夫婦が妊娠に関する基礎的な知識を身につけ、ともに妊活に取り組み、幸せな未来を描く「きっかけ」 になることができればと思っています。
また、願わくは、この本がきっかけで夫婦２人が「自分たちの夫婦のあり方」をあらためて考える機会を持てると良いなと思います。

世の中の夫婦が向き合っている問題についても知識を持っていただけると幸いです。 決して「子どもがいる夫婦の方が幸せ」ということはありませんし、養子縁組などの仕組みを活用して生まれる「家族」もあります。
不妊治療や養子縁組に対しては。偏見とまではいかなくても、どこか「自分との関係のない話」として距離を感じる方が多いのではないでしょうか。ただ、それは当事者たちがオープンに語らない、語れないという状況があるだけで、本当は決して「ごく稀なこと」ではないと知っておいてほしいと思います。

「妊活」という夫婦の共同作業をきっかけに、生殖機能や生殖医療の知識、日本の子作りの状況を知り、無知からくる「偏見」や「心理的な障壁」がなくなり、夫婦それぞれの幸せを認めて応援できる社会になることを願います。

助産師からのメッセージ

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