内容
タレントの矢沢心さんは、流産を乗り越え、結婚6年目にして待望のママに。
自身の妊活を振り返りながら、「あきらめない妊活」の心の持ち方を語ります。同じ悩みや不安を感じている方も勇気をもらえる内容です。
1 | 若いから大丈夫、なんてウソだった |
2 | 不妊治療という長いトンネルの中で |
3 | 負けるな、ワタシのココロ |
4 | 私のおなかへ、ようこそ |
はじめに
結婚して5年、不妊治療を始めて4年ずっと赤ちゃんを待っていました。病院に通い、注射をし、薬を飲んで、ときどき飲み忘れて今回もダメだった を繰り返して、繰り返して、繰り返して‥
いま、私の胸の中に赤ちゃんがいます。彼にそっくりな目と、私にそっくりな輪郭をもつよく笑う女の子です。あきらめなくてよかった。信じていてよかった。前だけを向いてきてよかった。
それでも、くじけそうになった夜もあったし、涙が止まらないときもあった。だから、この本を書きました。お母さんになりたい人が、お母さんになれた体験は
もしかしたらその手前で悩む誰かを少しだけでも励ませるかもしれない。道に迷ったときの小さな道しるべになるかもしれない。
お母さんになりたい人がみんなお母さんになれますように。その願いをこめてこの本を書きました。ひとつでもあなたの心を軽くできる言葉があれば幸せです。
本について
項目 | 詳細 |
単行本 | 135ページ |
監修 | 矢沢心 |
出版社 | 主婦の友社 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4072867756 |
ISBN-13 | 9784072867754 |
発売日 | 2013/1/17 |
梱包サイズ | 12.9 x 1.1 x 18.8 cm |
あとがき
この本を手にとってくださったみなさん、私のベビ待ちゴコロの声を聞いてくださってありがとうございました。
ココロがくじけそうなとき
ココロが泣いているとき
ココロがやる気に満ちあふれているとき
この本がみなさんのチカラに少しでもなれれば、うれしいです。不妊治療にはたくさんのステップがあり一歩一歩前へ進むにはあまりにも長い道のりです。
くじけそうになったり、ときには泣きたいときもあったり‥私は泣きました。泣いて、泣いて、泣いて、泣いて
泣くことで思いっきり発散しました。不思議なことに泣くとすっきりして、またがんばろうって思えるから。あとはホルモンのバランスをととのえて子宮にやさしい生活を心がけましょう。内面に栄養を与えてあげれば外見も輝いて、きっとあなたの願いに近づけるはず。
それでもときには、自分を責めてしまいがちですよね。私、頑張りが足りないのかなって。でもあなたががんばっていることは誰よりあなた自身がいちばんよく知っているはず。
これ以上、ココロとからだに無理をさせないで。
お母さんになるあなた自身を大切にリラックスできる生活を心がけてみてください。お母さんになりたいあなたのがんばりが報われることを祈っています。
その気持ちがちゃんと、届きますように。
助産師からのメッセージ
タレントさんや女優さんが妊活や不妊治療について発信する機会も多くなりました。
助産師として感じることは、有名人だから妊活にお金がかけられるとか妊娠しやすいということはなく、皆1人の女性として母になりたいという気持ちを持ち、まっすぐに取り組んでいるということです。
たくさんの女性の出産に立ち会ってきましたが、赤ちゃんの産声を聞いたときの安堵が混ざった嬉しそうな表情はみんな一緒です。
心さんは20代で不妊治療を始めていますが、若いから大丈夫ということは本当になく、
その言葉に惑わされることもなく、時間を無駄にせずに妊活を進めていってほしいと強く感じます。
また、本の中でパートナーシップの良さがとても伝わってきました。心身の負担は女性の方が大きいかもしれませんが、パートナーの支えがあればまたがんばろうと思えるものです。
心がとても温かくなるので、ぜひパートナーと一緒に読んでもらいたいなと感じました。