内容
胚培養士として15年間、不妊治療に携わり、現在は整体師として多くの女性の妊娠をサポートしてきた著者が、妊活に不妊治療はいらないと言い切る理由とはなんなのか?
これまで良いとされてきた方法や不妊治療の誤解について理論的な根拠をもとに伝えています。不妊治療を受けている主人公の42歳の女性がコウノトリ整体院に通い、院長から様々なアドバイスを受けながら妊娠を目指すストーリーを通して、妊活や卵子の様々な知識やセルフケアを学べます。
1 | 不妊治療の真実 |
2 | 母から子どもへの最初の贈り物 |
3 | 8割の人が妊娠した不妊リフレ |
4 | なぜ不妊治療がうまくいかないのか |
5 | 不妊リフレで赤ちゃんができた人たち |
6 | 何が正しいの?誤解だらけの不妊治療Q &A |
はじめに
「妊娠するための魔法の薬、欲しくないですか?」 もし、そんな秘薬があったら、多くの女性が不妊治療という呪縛から解放されるはずです。 いや、そもそも「不妊」という単語すら存在しないかもしれません。 残念なことに、未だ開発されていないようです。
しかし、望みはあります。 そのレシピが、わたしの頭の中にあるからです。それをちょっとだけクライアントに試したところ、想像以上の成果をあげることができました。 人は誰しも1個の受精卵から始まります。つまり、人間の理解なくしては卵子の理解もなかったのです。
培養室にこもって作業をこなす日々では、卵子の訴えが理解できなくて当然だったのです。卵子を人間としてみていなかったのですから。 卵子は何を伝えたかったのでしょうか?卵子は胚培養士と対話したかったのではなく、自分のカラダ、つまり母親となるあなた自身に話しかけたかったのです。
「産まれてくるまで、あなたのカラダの一部だよ」と。 やるべきことは必然でした。「卵子からのメッセージを伝えよう」「不妊治療を受けている人に真実を語ろう」「まだ治療を始めていない人のために、専門用語を最小限に抑え、数字やデータも大胆に省き、読みやすい物語りとして届けよう」と。 「不妊は病気ではない」 この言葉は、わたしが解釈した卵子からのメッセージです。
想像してみてください、もし、あなたの子どもが、病気でもないのに治療されたら。 もし、あなたの子どもが、病気でもないのにホルモン漬けにされたら。 もし、あなたのこともが、病気でもないのに病気というレッテルを貼られたら。
産まれてくるその瞬間まで、卵子はあなたと一体です。いや、あなた自身です。あなたが疑問に思っている治療は、当然卵子も疑問に思っているのです。 今の不妊治療では、卵子の声は完全に無視されています。卵子は、将来あなたの赤ちゃんになる存在です。
その声を聞かずに、あなたは母親になることができますか? 卵子が、卵子自身とあなたを守るために発している言葉を無視できますか? この本を読み終えるころには、卵子からのメッセージが聞こえてくるはずです。楽しみにしてください。つらい不妊治療はもう終わりです。卵子が、今度は胎動としてあなたにメッセージを伝えてくるのでしょう。
本について
項目 | 詳細 |
単行本 | 218ページ |
監修 | 仲宗根 康 |
出版社 | アチーブメント出版 |
言語 | 日本語 |
ISBN-10 | 4905154901 |
ISBN-13 | 9784905154907 |
発売日 | 2015/11/4 |
梱包サイズ | 18.8×12.8×2.5cm |
あとがき
私たちの物語は、卵子と精子の出会いからはじまります。細胞関係の円滑さが、その鍵となるわけです。胚培養士の仕事は、その関係が円滑になるよう、お手伝いをすることです。
では、細胞が成長したあとはどのようになるのでしょうか? カラダの内に目を向けてください。自分自身と細胞、そして細胞同士、けっして切ることのできない関係です。 細胞の声を聞き、それを素直に受け入れる。体質改善とは、つまり細胞との対話です。
卵子の劣化は、ただただ言葉をもたない卵子からのメッセージなのです。その翻訳会が、コウノトリ整体院でおこなわれていたにすぎません。言葉をもたない卵子の声に耳を傾け、言葉をもつ目の前のパートナーの声に耳を傾ける。今、この瞬間から行動に移してみようではありませんか。
この本が出版されることにより、わたし1人では実現できなかった「命をつなぐ技術を伝えあう」という理念が、いっそう力強く動き出しました。 今のあなたは、愛する人を幸せにしてあげたい。雲の上からあなたを探している赤ちゃんに早く会いたい。そんな気持ちでいっぱいだと思います。
お母さんがお子さんにできる最初のプレゼントは、命の種を輝かせること。卵子の質をよくすることです。歩み出す力はあなた自身にそなわっています。 この本があなたの物語のはじまりです。決して1人ではありません。最高の贈り物を、これから一緒につくっていきましょう。
助産師からのメッセージ
胚培養士の経験と整体師の視点から、卵子に焦点を当てて、卵子の性質や卵子の質を改善していくことの重要性を伝えてくれています。
また、不妊リフレという薬や治療に頼るだけではなく、女性が持っている本来の力を引き出して妊娠を目指すメソッドがたくさん出てきます。当たり前のように良かれと思っておこなってきた妊活方法や不妊治療が本当に自分と未来の赤ちゃんにとって良いことなのか?考え直すきっかけになると思います。
本の中には自分で行えるマッサージや生活習慣の方法も載っているので、病院任せにするのではなく、自分で体質改善を行いながら妊娠を目指すことができます。自分でできることはないかな?と悩んでいる方はぜひ参考にしていただきたいと思います。