卒業生について
性別:女性
年齢:33歳
職業:会社員
趣味:旅行、スキー、登山
クリニック名: 木場公園クリニック
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。
妻側の検査内容については、聞きなれないホルモン名や薬の名前などが出てきて、つい理解しようとすることが億劫になることがあるかもしれませんが、できるだけネットで調べるなど、理解してあげるだけで、妻側の気持ちも安定すると思います。
また、タイミング法 や人工授精 では、そもそも排卵がいつになるのか予測が難しく、また女性により生理周期の乱れ度合いも異なってくるので、いつどれくらいの頻度でタイミング をとるのか、そういった点もきちんと理解して検討したほうがいいと思います。
また、「子供はまだか」などと夫が気付かないところでプレッシャーを受けていることもあると思いますので、ダメだった場合、どのように二人で楽しく過ごすかなど、妻のストレスを和らげるコミュニケーションも重要だと思います。
インタビュー概要
質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。
治療をしようと思われたきっかけを教えてください。
妻が20代のころにタイミング法 を約半年試したがうまくいかず、すでに子供が生まれていた妻の男友達より「半年でうまくいかなかった場合は不妊治療専門クリニックに行ったほうが良いのでは」との意見があり、不妊治療の選択肢を検討しました。
その後、妻が転職を行い、2年ほど妊活をストップしていたが、2018年秋ごろより再開しました。
年齢的にはまだ35歳まで余裕があったため、半年間程度、タイミング法で再度挑戦。
しかしうまくいかず、20代のころと合わせて1年間うまくいかなかったため、インターネットで「一年間うまくいかない場合は専門クリニックに行ったほうが良い」との記事を見たこともあり、不妊治療専門クリニックに行くことに決めました。
木場公園クリニックは自宅から近かったこともあり、通院先に選び、2019年春より通院しました。
質問:治療の流れを教えてください。
治療の流れについて教えて下さい。
まずは妻が セキソビット と チラージン を服用し、タイミング法 で様子を見る形で治療開始。
2019年秋ごろから夫に中国渡航が決まり、妻も休職して同行することになり、ステップ は当面進めない方向で話し合いました。
しかし、その後コロナが発生して渡航が先送りになり、一時的にマンスリーマンション暮らしになるなど、生活が落ち着かず、タイミング法 を引き続き継続 しました。(渡航は2020年夏に辞退)。
質問:クリニックを選ばれたポイントを3つ教えてください。
クリニックを選ばれた理由を教えてください。
クリニックを選んだポイントの一つ目は、自宅から近く、かつインターネット上で予約できるなど、気軽に通院できること。
二つ目は、平日にスケジュール調整がつかない場合を想定して、土日であっても通院が可能なこと。
三つ目は、ホームページ等で情報開示を積極的に実施しており、不妊治療の過去の実績がある程度理解できるクリニックであることです。
質問:病院の不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?
不妊治療以外で取り組んだことはありますか?
双方の知識レベルをできるだけ合わせるため、可能な限り二人でクリニックに通院したこと。
タイミング方法 を行っていた際は、該当の週に関してはできるだけ仕事のスケジュールを調整し、複数回タイミング を取れるように努めたこと。
人工授精 を行っていた際も、できるだけタイミング法 を組み合わせて実施したこと。
双方の知識レベルに大きな差がなかったこともあり、結果として、両者で妊活への意識の差にずれがでなかったです。
質問:大変だったことはどんなことでしたか?(検査・治療・お金・メンタル・仕事・・・)
検査・治療・お金・メンタル・仕事などで大変だったことはどんなことでしたか?
コロナ以前は特にテレワークも行っていなかったため、仕事の合間にクリニックに通院するにあたりスケジュール調整が難しかったこと。
この点については、あまり焦らず、かつ行けないときは仕方がないと割り切って検査することで乗り切った。
一時的にマンスリーマンション暮らしになり、中国渡航がどうなるか不透明になったことによる精神的なストレス。この点については、渡航を辞退し、早めに定住用の賃貸マンションに移ることで乗り切った。
不妊の明らかな原因があるわけではなく、かつ「努力すれば目標に近づく」という性質の治療ではないことによる精神的な不安。
この点については、毎月結果について過度に期待をせず、生理が来た場合は仕方がない、最悪一生できなくても仕方がない、程度に腹をくくり、かつ「もしできなかった場合は猫を飼おう」と話し合うなど、悲観的にならないようにすることで乗り切った。
治療による金銭的な負担。
この点については、治療にかかる費用は夫婦折半としたほか、2022年度以降の体外受精や顕微授精の保険適用のニュースがあり、2021年度はあまり金銭的な負担が大きくない人工授精までにとどめる形での対応を行った。
祖母などから「子供はまだか」と言われること。あまり真に受けず、軽く流し、かつ上記のように夫婦で腹をくくるように努めることで乗り切った。
質問:お金について教えてください。
お金について教えてください。
費用は夫婦で折半し、かつ東京都の不妊治療等助成金(約5万円)を活用。
人工授精 は1回2万円程度(計8万円程度)。
それ以外はハイテスターの費用(計2万円程度)や、クリニック各種検査等の費用。
質問:治療を続ける秘訣を教えてください。
治療を続ける秘訣を教えてください。
夫婦とも、職場に妊活について伝えていなかったため、半休や土日の通院などで両立。
家からの近さ、土日の営業有無は仕事との両立の上で重要と感じる。
質問:不妊治療についてご夫婦でどんなことを話し合われましたか?
ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?
治療計画やうまくいかなかった場合どうするかを話し合いました。
質問:不妊治療についてご夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?
コミュニケーションで意識していたことはなんですか?
妻側の検査内容や状況をできる限り理解するよう努めたこと。
うまくいかずイライラしていても感情的にならないこと。
質問:旦那様のサポートで嬉しかったことはなんですか?
旦那様のサポートで嬉しかったことはどんなことですか?
できるかぎりクリニックに同行し、妻側の体調などの状況を理解しようとしたり、タイミング法をとるためのスケジュール調整に可能な限り協力してくれたこと。
また、中国渡航が不透明になった際、もう少し待てば渡航できる可能性があったにもかかわらず、妻の生活上のストレスやタイムリミットを考慮して、早めに渡航を辞退して妊活を優先する決断を下し、定住先を見つけてストレスの少ない生活に戻れるように協力してくれたこと。
質問:奥様のサポートで嬉しかったことはなんですか?
奥様のサポートで嬉しかったことはどんなことですか?
妻の祖母などからプレッシャーがあったにもかかわらず、イライラや焦りを表に出さずに妊活を行ってくれたこと。
仕事での疲れなどでタイミング法 をとることが難しい場合であっても夫側に過度にプレッシャーかけず「今月はもう仕方がない」などと言ってくれたこと。
人工授精 のタイミングも、夫側の仕事のスケジュールを考慮したうえで、どの月で実施するかを考えてくれたこと。
うまくいかなかった場合の話も前向きにしてくれたこと。
質問:治療中のストレス解消方法について教えてください。
ストレスを解消のコツを教えてください。
趣味をして解消しました。
質問:お仕事との両立について教えてください。
仕事との両立はいかがでしたか?
夫婦とも、職場に妊活について伝えていなかったため、半休や土日の通院などで両立。家からの近さ、土日の営業有無は仕事との両立の上で重要と感じる。
勤務先の支援体制はいかがでしたでしょうか?
特段、妊活について伝えていなかったが、夫婦とも半休や有休は比較的とりやすい職場のため、ある程度は柔軟に取得することで対応。
質問:これから不妊治療を検討している人へのアドバイスをお願いします。
不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。
妻側の検査内容については、聞きなれないホルモン名や薬の名前などが出てきて、つい理解しようとすることが億劫になることがあるかもしれませんが、できるだけネットで調べるなど、理解してあげるだけで、妻側の気持ちも安定すると思います。
不妊検査を行った結果いろいろ分かったことも多かったので、例えば半年タイミング法をとってうまくいかなかった場合など、早めに受診することも大事だと思いました。
また、妻に比べると、夫のほうが出産のタイムリミットへの意識が弱く、イライラすることもあるかもしれません。
できるだけ一緒にクリニックに来てもらうなど、夫の知識レベルを上げるよう促して、当事者意識をもってもらうことが重要かと思います。
また、子供が欲しかったとしても、不妊治療は努力してできることがかなり限られるので、例えば周りの夫婦二人で楽しく過ごしている方を見てみたりするなど、子供がいなくても楽しい人生は過ごせるのだと、ある意味で開き直ることも大事だと感じています。その結果かえってうまくいくこともあるかもしれません。