卒業生について
性別:男性
年齢:38歳
職業:システムコンサルタント
趣味:登山、旅行、極真空手
クリニック名: 大川レディースクリニック
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。
不妊治療 はまず自分たち夫婦の身体の状態を知ることからだと思うので気構えずに子どもが欲しいなと思ったら病院に行ってもいいと思います。
そこで何か原因があれば早いうちにわかってラッキーだと私は思います。
はじめの一歩はハードルが高いかもしれませんが、不妊治療 ではなくまずは自分の身体を知るためにクリニックへ行ってみてください。
インタビュー概要
質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。
治療をしようと思ったきっかけを教えてください。
『もしかしたらできにくいのかもしれない。もうすぐ30歳になるし遅いよりも早い方がいいかな。』と思い、病院に通うことに決めました。
迷って時間を過ごしてしまう方が多いように思いますが、すぐに切り替えられた理由はなんだったのでしょうか?
もう悩んでいるよりも行った方が早いなと。
私は多分あまり悩まなかったのが大きいと思うのですが、時間が経って、どんどん自分の年齢を重ねてっちゃうよりかは、『早いうちに病院に行って、治療した方が早くできるかな。』と思ったんで、主人にも相談して行ってみようと思いました。
ご主人に相談されたんですね。
お子さんが欲しいけど、なかなか授からないから病院に行きたいということを話されてたということですか?
そうですね。半年経ってもできなかったので、「早い方がいいんじゃないか?」ということを話して、主人の方の検査も受けなきゃいけなくなっちゃうので、一応話しておいたほうがいいなと思って。
あかりさんの不安な気持ちをご主人様に伝えられたコミュニケーションが素晴らしいですね。
質問:旦那様の協力について教えてください。
やはりご主人様に言えないという方もいらっしゃると思います。
ご主人様に話されて、通院の了承を得たという感じでしょうか?
そうですね。
最初はやっぱり男性が検査をすることに抵抗があるみたいで、
「まだいいんじゃない?」って1回言っていたんですけど、
私としては行かないと『その分時間がもったいないんじゃないか』という気がして、年齢が上がるほど妊娠率が下がることを説明して、夫婦で話し合い通院することに決めました。
最初はお一人で行かれたのですか?
最初は2人で行きました。
先生から治療の段階や検査について説明を聞くために最初は一緒に行ってもらいました。
質問:治療する病院を選ばれた理由を教えて下さい。
通われる病院を決められたポイントを教えてくれますか?
一応、ネットでも「 不妊治療 」「病院」とかで調べました。
割と有名な新宿とかにある加藤レディースクリニックが有名って聞いたんですけど、松戸市から通うと1時間ちょっとなので、途中で自分で通うのが大変になってしまったら、それはちょっと違うなと思って。
近くで検索したら、松戸市でちょうど出てきたので、そこにあっさりと決めました。
行ってみてどうでしたか?
最初はドキドキしました。 やっぱりハードルが高く思えて…。
でも行ってみたら、難しい検査は最初はせずに血液検査など馴染みのある検査だったので行ってみて、私は不安よりも『やっと前に進める。』というワクワクの方が大きかったです。
先生から説明を受けて、『これから1歩前に進めるな。』という感じを持たれたんですかですか?
はい。そう思えたのは主人と2人で行ったことが大きかったかなと思います。
1人だとご主人様に説明するのもどうしたらいいか困っちゃうこともありますね。
ご主人様と一緒に先生のお話を聞けると、いいですね。
先生からはどんなお話があったのでしょうか?
先生からは、まだ年齢が20代だったので「来るのが、早いね。」と驚かれたんです。
でも「半年でできなかったら治療というか、検査は受けた方がいいよ。」って言われて、受けることにしました。
あかりさんも20代でアクションを起こせた理由は何ですか?
元々不妊治療についての知識があったわけじゃなかったのですが、主人と付き合っている期間が長かったので、
『そろそろ家族が欲しいな。』っていうのもあって、多分『子供が欲しい。』って気持ちが大きかったのかもしれないです。
年齢が上がっていくごとに妊娠できる可能性が下がっていくっていうのは知っていて、『何もせずにただ妊娠の可能性が下がっていくぐらいだったら、早く行った方が良いんじゃないか。』って思いました。
行動を起こさないでいるよりは、『欲しいなら、自分から動かないととダメかな。』って思ったのが大きいです。
質問:治療について教えて下さい。
最初はどんな治療をされましたか?
私の場合は検査結果は全て問題がなくて、主人も検査したんですけど全く何も見つからず、私の場合は原因不明の不妊でした。
検査の結果を受けて治療方針を決められたんですね。
そこで確か3.4回行ったんですけど、そこでも結果がでず、先生からも、「原因がわからないから、難しいな。」と言っていて…
「ステップアップ しよう。」と言うことになり、そこから 体外受精 をすることになりました。
体外受精 をするに当たって私もそこまで治療の段階が進むとは思っていなかったので、『1回 不妊治療 をお休みしたいな。』と思ったんですね。
メンタル面もきついなと思っていて。 それで3.4ヶ月くらい治療をお休みする間に『夫婦2人でしかできないことをしよう。』と旅行とか大人だけでしか泊まれない宿に泊まったりしてゆっくり過ごしました。
その後、治療を再開して初めての 体外受精 をしたんですけど、1回目はうまくいかなかったんですね。
2回目もうまく行かず、3回目ってなると、自分たちの中でもまさかここまで来ると思っていなかったので、3回目に入る前に「区切りをどうしようか。」と主人と話して、「あまりだらだら続けてもねー。」って話をしていたんです。お金もかかるので。
3回目で『今回を区切りに 不妊治療 をやめよう。』と主人と話して臨みました。
3回目の時に原因がわかってきて、採卵してみたら、先生に「卵子がブヨブヨだ。」って言われて。
卵子の老化か何かで、「 顕微受精 する時に針を刺すと、卵が潰れて細胞がだめになっちゃう。」と言われて。最後に採卵する時に3個卵が取れても、受精卵 になるのが1個だけとか、確率が下がってたっていうのも最後にわかったみたいで。
私は結果的にそれが原因だったのかなって思います。
命の危険があったのに治療を続けようと思えたのはなぜでしょうか?
OHSS の時に採卵 した卵で胚盤胞まで育ったのが1個だけだったので、その子を信じてあげたいなと思ったからです。
治療を続ける秘訣を教えて下さい。
治療の周期の途中段階(採卵結果など着床確認前の段階)では落ち込まないこと。
夫婦2人の時間を楽しむことを忘れないことだと思います。
質問:不妊治療で大変だったことは何ですか?
治療期間が2年半ですね。その間にステップアップ されたり、治療をお休みされたり、OHHS にかかられたり色々なことがあったんですね。治療期間で一番大変だったことは何ですか?
同じ時期や、私より後に結婚した友人がどんどん妊娠していくのが辛かったです。
あとは会社はわりと理解はあったんですけど、同僚の方はほとんど子どもがいたので、「子どもがいるとこうだよ」って言われちゃうと、少し辛かったです。
治療していることを伝えていても、何気ない悪気のない一言に落ち込むことがありました。
治療の辛さよりもお子さんを授かれないということがお辛かったのですね。
そうですね。なんで自分だけっていう気持ちにやっぱりなってしまいます。
メンタルがきつかったのに治療を頑張れた秘訣はなんですか?
それはやっぱり主人が一緒に頑張ってくれたっていうのが大きいです。
質問:ご主人のサポートについてお聞かせください。
ご主人はどんな風にサポートしてくれましたか?
私は治療の途中では、『落ち込んだり、泣いたりしない。』って決めていたんですけど、妊娠できなかったってわかった時はやっぱり辛いので、一緒にいて話聞いてくれたのが支えになりました。
あとは、卵管造影 のような検査は少し怖かったので、検査後は、ご褒美じゃないですけど、焼肉とか美味しいもの食べに行こうとか主人が提案してくれて、私のモチベーションを上げてくれてました。
夫婦で向き合って頑張られたんですね。ご主人に協力してもらいやすいように、何かされましたか?
何かしたとかはないけど、うちは主人の方が不妊治療 に対しても、自分でちゃんと調べて情報を得てくれるんですよ。
私より知っていることもあって。「こうらしいよ。」っていつも積極的に関わってくれました。
ご主人はどういうところから情報を得ていたのですか?
主人はネットで調べてくれました。
例えば、私から聞いた内容で気になること、不妊治療の進め方とかを自分なりにネットで調べてくれていたようです。
ネットだと間違っている情報もあると思うので、「こう書いてあるけど、先生に聞いてみよう!」と言ってくれました。
質問:ご夫婦で話し合っておいたほうが良いことはありますか?
ご夫婦で話し合っておいたほうが良いことはありますか?
やっぱり治療が続くと、『まただめだった。』ってどんどん辛い気持ちが重なります。
本当に辛いなら、2人でちゃんと話をして『一回お休みしよう。』とか『じゃあ、何を2人で楽しもうか。』とか、2人の時間だからこそできることを前向きに話し合っていた方が、治療を進めていくのに良いと思います。
最初に3回とか決めることではなくて、治療を進めながら、「休みたい。」とか、「2人の時間を楽しもう。」などご主人様とその都度、話し合っていかれたのですね。
質問:治療にかかったお金について教えてください。
治療にかかったお金のことを聞かせてください。
サプリは勧められたり、ご自身で情報を得たりして飲んでいらしたのですか?
葉酸 はやっぱりいいと聞いていたので、葉酸 と卵子の アンチエイジング にいいものを飲んでいました。
信頼できる先生だったのでサプリについて相談したところ「サプリを作っている会社は一緒なんだから、高いサプリじゃなくていいよ。」、「安いサプリでも続けることが大事。」と言われたので、私は高いサプリは飲んでいないです。
助成金は申請されましたか?
ネットで調べて申請しました。
質問:お仕事との両立について教えてください。
ずっとお仕事も続けられたんですね。職場の人には 不妊治療 をすることをどんな風にお話されたんですか?
私の場合は、不妊治療 の病院に行く段階でもう職場の同じチームの方に相談をしていたんです。
早い段階でお話しされたんですね。
言っておかないと、『なんで休んでいるのか。』とか『なんで遅刻が多いか。』とか、変に体調不良とごまかしていくのって無理があると思うんです。
信頼関係も崩れてしまうと思うので。私はもともとチームの方と仲良く仕事をしていたので、言いやすい環境だったというのはあると思います。
先に「こういう状況です。」って話をしておいた方が、今後の仕事もコミュケーションを取りやすいし、信頼も得られると思うので、私は言ってよかったなとすごく思います。
言われた方も信頼してもらってるんだなと思いますものね。勇気は必要なかったですか?
やっぱりちょっとは緊張したんですけど、皆さんお子さんがいたので、逆に言いやすいなと思って。
言ったらたまたまチーム4人のうち2人が不妊治療 している方だったので、そこがまた協力をしてもらいやすかったと思います。
意外と話してみたらこんなに不妊治療している人いたんだって知って。
逆に「色々相談にのるよ。」って言ってくれたんで、本当に話してよかったです。
お仕事との両立はいかがでしたか?
同じ課の方に治療を始める際に相談したところ、偶然にも2人の方が不妊治療経験者だったので、通院での遅刻、早退、欠勤については理解がありました。
病院で半日お休み頂いたりすると、その分仕事が溜まっちゃうので、私の場合はパソコンを持って帰れたので、リモートで仕事が可能でした。
半日だったら「パソコン持って帰って、そのまま1日家で仕事します。」って言っていたので、どうしても家に帰って夜まで仕事をしないといけなくなることはあったんですが、そこまで大変というのはなかったです。
質問:ストレスの解消方法について教えてください。
ストレスが溜まった時など、ご自身ではどんなリラックス方法をしてましたか?
3.4ヶ月くらい治療を1回お休みをして、その間に『夫婦2人でしかできないことをしよう。』という話をして、旅行とか大人しか行けないところに行ってゆっくりしました。
周りに不妊治療している友人はいましたか?
私の場合は、仲良かった大学の友達が1回妊娠したんですけど、安定期入ってから死産になっちゃったんですね。
その子と久々にあって話をしていた時に、打ち明けようかなと思って話をしたら、その子も「私も 二人目不妊 になっちゃったから 体外受精 するんだよ。」って。
なので、私は話せる人がいましたけど、やっぱり実際は少ないと思います。
私は特にインスタグラムで知り合った不妊治療 している人同士で仲良くなって情報交換をしたり、メンタル面の愚痴を聞いてもらったりしていました。
質問:不妊に悩む方へのメッセージをお願いします。
これから不妊治療を検討している方に、先輩としてアドバイスをいただけると嬉しいです。
不妊治療 ってどうしてもハードルが高いと思うんですよ。
最初の第一歩は怖いと思うし、認めたくないっていうのはあると思うんですけど。やっぱりまず自分の体を知っていくことってとても大事なことだと思うんです。
あまり放っておくと、 『病気があって、子供ができない体になっちゃってからじゃ遅い。』と思うんです。
だから、まず自分の体を知る感覚で病院に行ってみることが大事かなって。あまり身構えずに行って欲しいなと思います。
不妊治療 をしている人に『ここだけは気にしない方がいい。』と言いたいことがあって。
受精卵 のグレード があるんですけど、グレード がウチは細かく出てなかったんですけど、ABCとかあって。
今回息子ができた時が、Cだっだんですね。
Cの場合って可能性が結構低いんですよね。
でも、ここで落ち込んじゃうと、『せっかくできた子がかわいそうだ。』と思って、落ち込まずに信じてあげて卵を戻そうというのを決めたんですけど。
先生からもあまり グレード が低いと「戻さなくて良いんじゃない?」と言われちゃうんですけど、そうしてできた子だったので。
インスタを見ていると、『 グレード が悪かった。』って落ち込んでいる人が多かったんですね。
だから、『あんまり グレード は気にしなくていいんじゃないかな。』と思っていて。
グレード が低いからわが子が病気になるということもないので。
うちの子もCだったけど大きく産まれて健康に育っているので。
なので『 グレード は気にしないで。』と私もインスタで伝えたりしています。
何件か、フォロワーじゃない方から、受精卵の グレード っていうハッシュタグで探して投稿を見に来ましたっていう人が、「今回受精卵の グレード が低かったけど、勇気づけられました。」というコメントがあったので、今回伝えたいなと思いました。