【家庭でできる妊活】シリンジ法のメリットと注意点

近年、家庭で手軽にできる妊活法が注目されています。その中でもシリンジ法は特に注目を集めています。シリンジ法とは、注射器を用いて自宅で受精を行う方法です。シリンジ法は、他の妊活方法と比べ、安全性が高く、費用も抑えられるというメリットがあります。この記事ではシリンジ法のメリットと注意点について紹介します。

シリンジ法とは?

シリンジ法は、家庭で簡単にできる受精方法の一つです。注射器を用いて、自分自身またはパートナーの 精液 を採取し、排卵日に合わせて女性の子宮内に注入する方法です。この方法は、家庭で行える手軽な方法として注目されています。

シリンジ法のメリットとは?

  • 1.安全性が高く、体に負担が少ない
    シリンジ法は、体外受精 に比べ、体に負担が少ないとされています。また、家庭で行えるため、通院や病院での待ち時間を省くことができ、ストレスが少ないというメリットもあります。

    シリンジ法では体内に薬剤を使用することがなく、排卵誘発剤 やホルモン剤 を使用しないため、副作用や合併症のリスクが少なくなります。また、卵子の採取や凍結など、体に負担がかかる手順が必要ないため、治療中のストレスや負担を軽減できるとされています。また、痛みや不快感が少ないというメリットもあります。
  • 2. 妊娠までの期間が短く、費用が低い
    シリンジ法は、通常の 不妊治療 に比べて費用が比較的低く抑えられるとされています。一般的に、不妊治療は、病院で行われることが多く、治療費が高額であることが一般的です。特に、人工授精 や 体外受精 などの高度な治療方法を必要とする場合には、治療費が高額になることが多く、多くの人が経済的な負担を強いられることがあります。
    しかし、シリンジ法は、家庭で行える方法であるため、治療費が比較的低く抑えられるとされています。注射器やシリンジを使用するため、高度な医療機器や設備を必要としないため、治療費が抑えられるという点があります。また、病院での不妊治療には、通院や検査、診察などの費用も必要となるため、その分も節約できることがシリンジ法のメリットの一つとなっています。ただし、シリンジ法でも、人工授精などの治療方法と比較すると、成功率がやや低いことが指摘されています。また、医師の指導を受けずに自己判断で行うと、感染症などのリスクがあるため、注意が必要です。
  • 3.セックスレスや性行為障害(挿入困難・ED)でも取り組める
    シリンジ法は、人工授精 の一つであり、医療機関で行われる方法と、自宅で行う方法があります。自宅でのシリンジ法では、注射器を用いて 精子 を子宮内に注入するため、性行為をする必要がありません。そのため、セックスレス状態のカップルや 性行為障害(挿入困難・ ED )の方でも妊娠に向けて取り組むことができます。また、一部の男性が 射精障害 を抱えている場合にも、射精した精子を採取することができるため、妊活における選択肢が広がります。ただし、精子採取方法によっては、医療機関での受精を行う必要がある場合があります。また、シリンジ法は体外受精と比較して妊娠率が低い傾向にあるため、医師の指導を受けながら、正確に行うことが大切です。
  • 4.不妊治療中でも取り組める
    シリンジ法は、体外受精 や 顕微授精 などのような高度な不妊治療と比べて、費用や負担が比較的少ないことが特徴の一つです。このため、不妊治療を受けている方でも、シリンジ法による妊活に取り組むことができます。不妊治療には、ホルモン剤や人工授精、体外受精などがありますが、これらの治療には様々な費用や副作用が伴います。また、治療中は体に負担がかかり、ストレスを感じることも多いです。一方で、シリンジ法は、家庭で手軽に行える方法であり、医師の指導の下で正確に行うことで安心して取り組むことができます。そのため、不妊治療中であっても、シリンジ法を取り入れることで、より積極的に妊活に取り組むことができるでしょう。
  • 5.排卵日の精神的なプレッシャーから解放される
    シリンジ法は、排卵日 に合わせて 性交 する必要がないため、排卵日 に関する精神的なプレッシャーから解放されることができるというメリットがあります。多くのカップルは、排卵日に合わせて性交することで妊娠を目指していますが、そのためには計画的な生活や精神的なストレスが必要となる場合があります。
    しかし、シリンジ法では排卵日に合わせて性交する必要がなく、自宅で手軽に行えるため、生活リズムを崩すことなく、排卵日に関するプレッシャーから解放されることができます。この点が、不妊治療に取り組む上でストレスを減らすことに繋がり、カップルの心理的な負担を軽減することができるとされています。また、排卵日に合わせて性交することが難しいカップルや、性行為の障害があるカップルにとっても、シリンジ法は有効な選択肢となることがあります。

シリンジ法の注意点

シリンジ法は家庭でできる妊活方法であり、正確な手順を守ることで高い成功率を得ることができます。しかし、注意点もいくつかあります。

  • 感染症などのリスクを避けるため、衛生管理に注意することが必要
    シリンジ法は、注射器を使用するため、感染症のリスクがあります。そのため、衛生管理に十分な注意を払い、消毒を徹底することが必要です。また、注射器は一度使ったものは再利用せず、新しいものを使用することが望ましいです。

まとめ

シリンジ法は家庭で手軽にできる妊活の選択肢の一つであり、メリットが多い一方、注意点にも気をつける必要があります。医師の指導に従い、衛生管理を十分に行い、安全に取り組むことが重要です。

助産師からのメッセージ

中友里恵

シリンジ法は、少しずつ浸透している自宅で行う妊活方法の一つです。さまざまな理由で性交が難しい、タイミングが取れないというカップルに向いています。大切なことは清潔に行うことなので、商品を選ぶときや使用するときには安全性や機能性を確認してください。。シリンジと言っても、病院で使用しているような鋭利な針ではなく柔らかいシリコン製などが多いので、痛みが心配という方も安心して使用できます。妊活をしていると精神的にも辛くなったり、パートナーとの対話に悩む方もいますので、選択肢の一つとして考えてみると良いかもしれませんね。

この記事を書いた人

田中 由美

子授かりネットワーク 編集長

この記事を監修した人

中 友里恵