女の子が欲しい場合は、女性の体の仕組みと、X精子の特徴を生かした産み分け方法が提唱されています。
女の子を希望する理由
1人目に女の子を授かった場合、1人目が男の子の場合と比較し、姉妹を希望する方や、男の子が続いて女の子がどうしても欲しいと願う女性は少なくないのです。また、最近の傾向としてネットで女の子の産み分け方法を検索する方も増えています。
女の子の産み分けに失敗しないためには、どのような方法が良いのでしょうか。
女の子の性染色体はXXです。卵子はX染色体のみを持っていますが、男性側はX精子とY精子を持っています。よって卵子はX精子と受精する必要があるのです。
産み分けセックスでトライする方法(シェトルズ法)
X精子の特徴は、Y精子よりも数は少なく動きもゆっくりですが寿命が長いです。酸性に強いです。
- 男性の女の子の産み分けセックスの準備として、精液中の精子の量を減らすため生理が終了してから産み分けセックス予定日の2日前までに最低でも2回は射精しY精子を減らしておきます。
- 女性は基礎体温、排卵検査薬、クリニックでのエコー検査などで排卵日を正解に特定します。
- 排卵日の2日前(子宮頸管粘液が少なくまだ酸性の時期)に産み分けセックスを行います。
- 膣内の酸性度を高くキープするため、あまりオーガズムを感じないようなセックスを行うことが推奨されています。また、酸性の膣の中をできるだけ長く精子を泳がせ、X精子が生き残るよう距離を長くするために、挿入が浅い体位が望ましいと言われています。
パーコール法
女の子を希望する場合にクリニックで行う方法です。X精子はY精子よりも重いといわれ、採取した精子を特殊なパーコール液に入れて遠心分離にかけることで、X精子が沈殿しX精子とY精子に選別することができます。選別した精子を人工授精によって産み分けにトライします。日本産婦人科学会でも安全性と実施は認められ、産み分けに取り入れているクリニックもあります。
ただし、日本では科学的根拠と産み分けできる確率はデータが乏しいのが現状です。詳しいスケジュールや費用は実施しているクリニックのホームページを見たり、説明を受けると良いでしょう。
着床前診断
体外受精をした受精卵が細胞分裂をして「胚盤胞」になった段階で、着床前に遺伝子や染色体を調べ異常のない可能性の高い胚だけを子宮に戻す方法です。高度な医療技術ですが精度は高く、流産を繰り返す方や、夫婦のどちらかに遺伝疾患の因子があり、性別によって病気が遺伝する可能性がある場合に行われる方法です。
産み分けのみを目的とした検査は倫理的な観点から日本産婦人科学会で認められていません。
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女の子の産み分けにトライする前に心がけること
産み分けセックスは1960年代にシェトルズ博士が提唱した方法ですが、日本では科学的なデータは確率されておらず精度が高いとは言えません。倫理的なことや妊娠率の低下にもつながる可能性があるので賛否両論があります。クリニックで実施していても産み分けを保証することではありません。
特に女の子の産み分けは妊娠率の低下の恐れがあるので、事前によく話し合って行うことが望ましいです。
特に着床前診断は精度は高いですが誰もが希望でできるわけではないのです。生物学的な性別と心の認識が異なる場合もあり、希望の性別になったからといって子育てが思い通りになるということではありません。産み分けにこだわってパートナーシップの悪化や「赤ちゃんを授かる」という本来の希望が叶わなければ本末転倒です。
女の子を希望する方の中に「自分も姉妹で親戚も女の子ばかりなので、男の子を授かったとしても育て方がわからない」という方がいました。異性の赤ちゃんを育てるということに想像がつかず、不安を感じる方も少なくありません。生物学的な性別の違いを全て理解することは難しいので、やはりパートナーと協力していくことが大切です。
妊娠可能な期間は限られているので、時間を無駄にしないためにも充分に考慮した上でトライしていただきたいと思います。