産み分けと排卵日の特定

妊娠には規則正しい排卵があることが重要です。その上で排卵日を正確に特定できれば妊娠の可能性は高まります。また、産み分けは男性の因子だけでなく女性側の排卵や排卵期に伴う体の変化を知っておくことが大切です。

生理周期と排卵の仕組み

通常、女性の生理周期は25~38日が正常であり、次の生理の14日前に排卵が起こることが多いです。左右の卵巣のどちらかから1個の卵胞が2㎝程度まで育つと排卵が起こります。排卵期には子宮内膜の厚さが8mm以上あると着床しやすいです。

ハートのクッションを持っている女性

排卵期の体の変化

排卵日が近くなると、膣内の様子は変化します。普段は雑菌が入らないように膣の奥の子宮頸管から分泌される頸管粘液は酸性ですが、排卵日が近づくと頸管粘液は水分を含み半透明でよく伸びます。
アルカリ性に傾き、精子が卵子まで届きやすいように変化するのです。ただし元々のおりものの量や性状は個人差が大きいので、ご自身で判断するのは難しい方もいるかもしれません。

基礎体温計を見つめて
いる女性。背景はカレンダー。

排卵日を特定する方法

基礎体温

女性ホルモンには黄体ホルモンと卵胞ホルモンがありますが、特に妊娠に影響するのは黄体ホルモンです。排卵後に黄体ホルモンが多く分泌されると体温は上昇し、排卵直前が最も体温が低くなります。
よって低温期と高温期の2層になっていると排卵が起こっているサインとなります。体調などによっては生理周期がずれることもあるので、3ヶ月程度は基礎体温をつけると排卵日が特定しやすくなります。

現在は体温計と連動しグラフ化して排卵日を予測するアプリや、クリニックとアプリが連携し基礎体温のグラフをかかりつけの医師と共有することができます。不妊治療を検討し受診する際にも基礎体温表があると医師も状況を把握しやすいのでおすすめです。

基礎体温の測り方

  1. 婦人用の体温計を使用します。細かい温度差がわかるように小数点第2位まで表示されるデジタル式のものなどが良いです。ドラックストアや薬局で購入が可能です。測定を忘れやすい人には、パジャマに挟んで寝ている間に持続的に測定してくれるものもあるので、継続しやすいものを使用してみましょう。
  2. 起床後に体を起こす前に測定します。口にくわえ舌の下に入れてじっと待ちます。できるだけ同じ時間に測定するように心がけてみましょう。

排卵検査薬

市販で売っている排卵検査薬を使用します。尿検査キットのようなもので、尿中のLH(黄体形成ホルモン)濃度を検知すると陽性になります。製品によって様々ですが、陽性後に24時間以内に排卵がおこると予測できるものや、2日後に排卵が起こると予測できるものなどがあります。
基礎体温測定と併用して行うとより正確に予測しやすいです。

エコー検査

月経不順や自身での予測が難しい場合は、クリニックで膣内エコーを行い卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを計測すると排卵日を特定することが可能です。排卵予定日と実際の卵胞の成長にズレがある際は何日かおきにクリニックに通って卵胞チェックを受けると排卵日を逃すリスクを減すことができます。
排卵障害がある方は排卵誘発剤を使用することもあります。

カレンダーと基礎体温計

排卵日予測と産み分け

女性の排卵期の膣内の変化と男性のX精子とY精子の特徴を生かして産み分けにトライします。

産み分けのためには排卵日の正確な特定と産み分けセックスの方法が重要になります。

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寝ている赤ちゃんのあしを持ち上げている女性の手

まとめ

中 友里恵

排卵が正確に起こることは妊娠にとって必須です。

また、妊娠のチャンスは1ヶ月に数日しかないので、正確な予測が大切です。生理があれば必ずしも排卵が起きているとは限りません。上記に示した方法で規則正しい排卵が起きているかを早めに把握することが大切です。

また、睡眠不足や過度なダイエットによる栄養不足、ストレス過多などで生理周期が乱れたり、排卵が起きていない女性も増えています。検査をすることばかりに気をとらわれずに、生活環境を見直し、心も身体も健康にすることが妊娠への近道です。

産み分けを希望している方も、生理不順や排卵障害の場合は妊娠自体が困難になる可能性があるので、健康な体づくりを行なうことや、なかなか妊娠に至らない際は産み分けよりも不妊治療が優先される場合もあり、パートナーや医師とよく相談してください。妊活期間は生活習慣や自分の体を見直す良いチャンスです。ぜひ自分の心と体と向き合っていただき、赤ちゃんを授かる準備をしましょう。

女性と男性が二人で手でハートを作っている

この記事を書いた人

中 友里恵

この記事を監修した人

坂口 健一郎