柱谷悟さん(47歳)& みちこさん(46歳)NO.21

卒業生について

男性プロフィール
仮名谷悟
性別:男性
年齢:47歳
職業:会社員
趣味:映画鑑賞、読書、サッカー観戦
妊活・不妊治療
1人目の治療
治療開始年齢:44歳
治療期間:約1年半

タイミング法:◯
体外授精:2回

     

女性プロフィール
仮名:みちこ
性別:女性
年齢:46歳
職業:専業主婦
趣味:クラシック音楽鑑賞、料理
妊活費用
タイミング法:50万円
体外受精:100万円

    
クリニック名:横浜市港北区1件、横浜市港南区2件
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。
妊活・不妊治療中の方へ 応援メッセージ

これから不妊治療を考えているかたに私たち年長者の経験は少し例外かもしれません。

保険適用外で高齢、結局子供ができなかった私たちのアドバイスがどこまで有益かわかりませんが、共通していると思うのは夫婦お互いの理解と歩調が一致していることが一番大切と思います。

お互いの思いやりなしには治療は上手くいきませんし、もしそれで妊娠してもよい家族が築けるとは思いません。

感情的にならずに話し合いをしてください。
不確定要素の多いこの治療では冷静さは大切です。

最後に私たちは子供ができなかったので、養子縁組や児童養護施設で生活している子供たちを助ける活動をしています。

どうしてもできなかった時はこの選択もすばらしいと思います。この機会に子育てとは何か「二人」で話し合えばどのような結果でも一つ幸せになれると思います。

インタビュー概要

2022年4月7日に柱谷悟さん& みちこさんご夫婦にお答えいただきました。不妊治療は「夫婦お互いの理解と歩調が一致していることが一番大切」とおっしゃるように、話し合い、支え合いながら進まれたお話が胸に響きました。子育てとは何かを話し合われ、養子縁組や児童養護施設で生活している子供たちを助ける活動へ歩みを進まれた選択も心に響きます。
悟さん& みちこさん、貴重なお話をありがとうございました。
子授かりネットワーク Koshi

質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。

Koshi

治療をしようと思われたきっかけを教えてください。

私たちが結婚したのは私が44歳の時、お互いの年齢を考えましたが、子供が欲しい気持ちは変わらず、それなら不妊治療を始めようと思いました。

質問:治療の流れを教えてください。

Koshi

治療の流れについて教えて下さい。

一件目(横浜市港北区)のクリニックでタイミング法 を3か月くらい試しましたが、全く受精しなかったことと私の精子の活動率が5%くらいしかなかったので、高度生殖医療に変更しました。

妻の体については40代で妊娠しづらい状態ではあるが不可能ではないとの診察でした。

診察以外で高度生殖医療の動画や説明文を読んで学習もしました。


次に精子、卵子採取後、肺移植をしました。

妻は肺移植についてそれほど負担に感じていなかったように思います。
特に悩みや不満を聞いたことはありません。

その後、妻の体内で受精されているか確認の診察が数回行われましたが、子供を授かることができませんでした。

1年弱、港北区のクリニックで治療をした後、私たちは私の職場に近い横須賀市に引っ越したのでクリニックを変更することにしました。

横浜市港南区のクリニック2件をインターネットで見つけました。

一件目は上大岡駅に近いクリニックで妻の初回検査が終わった後に私の検査があったのですがクリニックの雰囲気や対応に満足いかず、もう一つのクリニックにお願いすることにしました。

このクリニックで一度高度生殖医療を行いましたが子供を授かることはできませんでした。

質問:クリニックを選ばれたポイントを3つ教えてください。

Koshi

クリニックを選ばれたポイント3つとその理由を教えてください。

1.信用できる医師か。
質問に丁寧に答えてくれるか、専門的な事柄をわかりやすく教えてくれるか、まず信用できないとここまで複雑で高価な治療は不安でしかないです。

2.院内設備は十分か。

機器の状態は確認できませんが、院内の清潔さや室内の雰囲気など安心感があるか、これも信頼に関わります。

3.家からできるだけ近いか。

何度も通院になるため負担にならないように距離は近いほうがよいと思いました。

質問:病院の不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?

Koshi

不妊治療以外で取り組んだことはありますか?

できるだけ健康を意識して、食事、睡眠など気を付けて過ごす。

金銭面の準備で二人で売れるものは売ったりできるだけお金を集めました。

質問:大変だったことはどんなことでしたか?(検査・治療・お金・メンタル・仕事・・・)

Koshi

検査・治療・お金・メンタル・仕事などで大変だったことはどんなことでしたか?

大変だったことは、まず私の精子の活動率が以上に低いとわかったことです。

私たちは事前に映画「引田さんご懐妊です」という不妊治療の映画を見て、主人公が活動率10%くらいでショックを受けていたのに、私はそれ以下。この結果は私を大きく落ち込ませました。

サプリや健康改善で解決できるのか不安でしたが、結局改善することはありませんでした。

次に大変だったのは金銭面です。
不妊治療の保険適用年齢をすでに過ぎていたため全額負担になりました。

親からの援助があったものの、おおきな不安になりました。
妻もある程度は負担してくれましたが8割くらいは自分が払いました。

このまま妊娠までどれくらいの金額がかかるのかわかりませんでしたし、妊娠しても高齢出産になりますのでさらに負担がかかることになります。

このままでは出産だけで貯金のほとんどを使い果たし、育児につかうお金はあるのかわかりませんでした。

妻はあまり不安を口に出しませんでしたが何回もの通院や肺移植は多少不安であったと思います。

私は40代で子供ができにくいというのは自覚していましたので、このまま子供ができないのではという不安は正直少なかったです。できるだけのチャレンジをしていこうと二人で決めていました。

質問:お金について教えてください。

Koshi

お金について教えてください。

交通費1500/回 、タイミング法 50万円(保険適用外)、 体外受精 100万円(保険適用外)、 サプリ3万円 動画、書籍(図書館やYOUTUBEなどで無料)かかりました。

質問:治療を続ける秘訣を教えてください。

Koshi

治療を続ける秘訣を教えてください。

治療はこれで「必ず」子供ができますという方法はありません。

医師のアドバイスに従ってできる限りの方法を試すことになります。

そのため医師の選定は大切です。
できるだけ自分たちで信頼できる医師を探してください。

私は2つ目のクリニックを初診の段階で変更しました。
理由はマンションの数部屋をまたいだあまり綺麗でないクリニックで予約したにもかかわらず、1時間待ちで診察となったからです。

印象の悪いクリニックは信用できませんでした。

また若ければ保険適用になりますが、それでもかなりの金銭面での負担となります。
初めの見積もりからどれくらいの金額がかかるのか少し多めに見積もりすることで、金銭面の計画が立てられます。

最後に二人の妊娠、子供に対する考えを一致させることも大切です。
一般の妊娠と違い、大きく負担のかかる治療で二人の足並みがそろうように話し合いをしてください。

私たちは妊娠することができませんでしたが、成功するための最低条件はこのようなものと思います。

質問:不妊治療についてご夫婦でどんなことを話し合われましたか?

Koshi

ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

費用、期間、子供ができなかった時のことを話合いました。

費用は具体的な金額を決めませんでしたが、体外受精一度だけでもかなりの負担であるし、このまま子供ができてそれからの費用も話し合いました。

期間は2年間と決めました。
子供ができない可能性が高いことも認識しないといけないとも話し合いました。

質問:不妊治療についてご夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

Koshi

コミュニケーションで意識していたことはなんですか?

正直に話すが、感情的にならないことです。
隠し事をしていては、建設的な話はできませんし、だからと言って、感情的になれば喧嘩になります。

お互いの話を聞き、自分の意見を冷静に話すことが大切でした。

不確定要素が強い治療になりますので、もしかして子供ができないかもしれないと二人意識することも大切でした。

質問:奥様のサポートで嬉しかったことはなんですか?

Koshi

奥様のサポートで嬉しかったことはどんなことですか?

妻のサポートで感謝しているのは、最終的に子供ができませんでしたが、落ち込みすぎず次の人生に向かってくれたことです。

私は正直、早い段階で無理かなと思っていました。

しかし、妻の思いを理解して不妊治療を続けました。
成功しなかったのはおおくは私の体が原因なのですが、それについて不満を言うことはありませんでした。

不成功も二人のことと思ってくれたのはありがたいです。
金銭面は大変でしたが少しでも協力してくれたのはありがたいです。

質問:旦那様のサポートで嬉しかったことはなんですか?

Koshi

旦那様のサポートで嬉しかったことはどんなことですか?

みちこ

夫のサポートで感謝しているのは金銭面をほとんど負担してくれたこと。
そして金銭の工面に努力してくれたことです。

移動も車の運転をすべてしてくれましたし、診察時間も待ってくれました。

話し合いはいつも冷静に話してくれたので、話しやすかったです。

男性側の治療も負担のある治療がありましたが、不満を言わず協力してくれました。

その他、家事負担などまわりのケアも嫌な顔せず取り組んでくれたので、子供はできませんでしたが十分頑張ったという思いです。

質問:治療中のストレス解消方法について教えてください。

Koshi

ストレス解消のコツを教えてください。

不妊治療にことを考えないこと。
逆に子供ができるとできないこと(二人で映画や買い物)などを楽しむ。

質問:お仕事との両立について教えてください。

Koshi

仕事との両立はいかがでしたか?

有給休暇が取りやすい仕事なので問題ありませんでした。

Koshi

勤務先の支援体制はいかがでしたでしょうか?

幸い職場は妊活に対する理解があり、有給休暇も取得しやすく細かく理由も聞いてこないので問題ありませんでした。

一番のサポートは細かく聞かず、そっと休ませてくれることでした。

質問:これから不妊治療を検討している人へのアドバイスをお願いします。

Koshi

不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

これから不妊治療を考えている方に私たち年長者の経験は少し例外かもしれません。

保険適用外で高齢、結局子供ができなかった私たちのアドバイスがどこまで有益かわかりませんが、共通していると思うのは、夫婦お互いの理解と歩調が一致していることが一番大切と思います。

お互いの思いやりなしには治療は上手くいきませんし、もしそれで妊娠してもよい家族が築けるとは思いません。

感情的にならずに話し合いをしてください。
不確定要素の多いこの治療では冷静さは大切です。

最後に私たちは子供ができなかったので、養子縁組や児童養護施設で生活している子供たちを助ける活動をしています。
どうしてもできなかった時は、この選択もすばらしいと思います。この機会に子育てとは何か「二人」で話し合えば、どのような結果でも一つ幸せになれると思います。