江戸城の鎮守神として祀られ、現在、良縁・仕事運・商売繁盛などを祈り、参拝者が途切れず訪れる。白い大鳥居が見事。鳥居の上部に三角形の破風が乗った形。仏教の慈悲と受容の力、意志の力と神道の合一を表現。本殿の前には狛犬ではなく赤い布をまとった「神猿(まさる)」とよばれる神の使いが鎮座する。「勝る(まさる)」「魔が去る(まがさる)」、そして、音読みの「えん」という音から勝運、魔除け、縁結びの神様とされる。
本宮は滋賀にある日吉大社で、大山咋神(おおやまくいのかみ)を分霊している。大山に杭を打つ神、すなわち大きな山の所有者の神を意味し、山の地主神。山王とは、こちらの神の別名であり、中国天台山の鎮守「地主山王元弼真君」に倣ったものである。
元々、川越に山王宮が造られたことから始まる。鎌倉時代初期、武蔵国で勢力を張った秩父氏がその居館に日吉大社から分霊した。その後、室町時代に江戸を治めた太田道灌が江戸城にさらに分霊する。徳川家康が江戸に入った際に、江戸城の鎮守とした。江戸中期に明暦の大火により社殿を焼失したため、現在地に遷座。この地は江戸城から見て裏鬼門に位置する。
末社は、左に「山王稲荷神社」右に「猿田彦神社」の2社が並ぶ。現在の日枝神社がある場所は、昔「星が岡」と呼ばれた地で、この地に元からいたお稲荷様を祀る。
白の大鳥居から2つもエスカレーターに乗って本殿に行く過程は面白い。また、傾斜はあるものの裏側にある連なる赤い鳥居から登るのも、美しい景色が見られて面白い。
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Terryさん 2024.09.17 高校時代に部活のトレーニングで階段ダッシュをした想いでが強い印象ですが、改めて訪れるとその厳格な佇まいに感じるものがあります。
外国人の観光客の方も多くなっているようですね。エスカレーターまでできていたのにはビックリしました😄👍 -
関清志さん 2024.08.31 2024年8月12日に参拝しました。
文明10年1478年に太田道灌が、江戸に城を築く際に川越山王社から勧請したとされる神社です。地元では、山王さんと呼ばれて親しまれている神様です。御祭神は、山の神様である大山咋神(オオヤマクイノカミ)です。山の神様なので、狛犬ではなく、神猿(まさる)さんが、迎えてくださいます。
鳥居の形が、独特です。