3人目を女の子として産み分ける確率と方法

3人の目のお子さんを考えているご夫婦が、性別を希望することはよくあることです。 特に、すでに男の子がいる場合、「次は女の子を」と願うのも自然な気持ちです。そこで考えるのが「産み分け」です。産み分けの基本、産み分けの方法などを知って、希望する性別の子供を授かる確率を少しでも高める助けになれば幸いです。

産み分けとは?

産み分けとは、妊娠において、特定の性別の赤ちゃんを授かるための方法です。男性の精子は X染色体 と Y染色体を持ち、女性の卵子はX染色体のみを持っています。そのため、精子が卵子と結合することで、赤ちゃんの性別が決まります。産み分けは、この性別をコントロールするための方法であり、多くの人が興味を持っているテーマです。
産み分けの方法には科学的根拠が限定的であり、成功率には個人差があります。特に性交のタイミングや食事療法などの自然な方法は、科学的な裏付けが不十分です。 

3人目の子を女の子として産み分ける確率と方法

産み分けの基本:X精子とY精子の特徴を理解しよう

産み分けについて学ぶ時、初めに妊娠の仕組みを知ることがとても大切です。卵子と精子が受精をして子宮に着床すると妊娠が成立しますが、性別を決めるのは「性染色体」で「XX」が女の子、「XY」が男の子になります。卵子はX染色体のみですが、精子にはX精子とY精子があり、どちらが卵子と受精するかによって性別が決まります。よって、性別を決めるのは卵子ではなく男性側の精子です。妊娠というと女性が主体に思われがちですが、産み分けにおいては男性因子が決定権を持つため男性の役割も重大なのです。

男性側の精子の特徴

  • X精子‥Y精子と比較し数は少ないが、酸性に強い。寿命が長い。
  • Y精子‥X精子の2倍の数だが、アルカリ性で酸性に弱い。寿命が短い。運動性が高い。

 女性側の卵子の特徴

  • 女性の膣は普段は酸性で雑菌が入るのを防いでいるが、排卵前になると妊娠に備えアルカリ性に傾く。

産み分けは、これらの性質の違いを利用して、特定の性別の精子が受精しやすい環境を作ることで実現を目指します。

3人目の子を女の子として産み分ける確率と方法

女の子を授かるための方法

女の子を授かるためには、X精子が受精する確率を高める必要があります。具体的な方法としては、大きく分けて自然な方法と医療介入の2種類があります。

1. 自然な方法

日常生活の中でできる産み分け方法には、下記のようなものがあります。

  • 1.タイミング法排卵日の2日前に性交を行うことで、寿命の長いX精子が生き残り、排卵日に卵子と出会える確率を高める方法です。 基礎体温の測定や排卵チェッカーを利用して、正確な排卵日を把握することが重要となります。基礎体温の測定は、排卵日を正確に把握するために重要です。毎朝同じ時間に体温を測定し、排卵日を予測することで、最適なタイミングでの性交が可能になります。
    性交の頻度を減らすことは、女の子を希望する場合に効果的です。Y精子は活動性が高く寿命が短いため、頻度を減らすことでY精子の数を減らし、X精子が受精する可能性を高めます。
  • 2.ピンクゼリー:膣内のpHを女の子になる「X精子」に優位な酸性の環境をサポートするゼリーです。産み分けセックスの際に女性の膣内に注入して使用します。性交痛がある方も、潤滑剤としても使用することができます。自宅で気軽に使用することができるのがメリットです。
    酸性のゼリーなので、少ししみることがあるかもしれませんが、天然成分で作られているので、体や膣に影響はなく、未来の赤ちゃんの健康状態にも影響することはありません。自宅でシェトルズ法と併用して使用することで、女の子を授かる確率を高めます。
  • 入手方法

産み分けゼリーは医薬品ではないため、産み分けゼリーを扱う会社の公式オンラインサイトや、産み分けを行っているクリニックで購入することができます。類似品も出回っていることがあるので、公式サイトで購入する方が安心です。選ぶポイントとしては、

  1. 国産であること
  2. 天然の成分で作られている
  3. 衛生面に配慮されている
  4. 希望の性別に最適なpH値を研究し製造している

これらを満たす製品を選びましょう。

  • ピンクゼリーの使い方

使い方はとても簡単です。ピンクゼリーは個包装になっているため、衛生的です。使用する直前に個包装から取り出し、ゼリーを膣内に注入します。タンポンを入れる時と同じような方法です。湯煎も不要な商品が多いので、すぐに使うことができます。

  • 費用

費用は一箱あたり5〜10回分で、10000円〜15000円前後です。ご妊娠された場合、おめでたキャッシュバックとして余ったゼリーを買い取ってくれるサービスや2箱以上購入すると送料無料のサービスもあります。

2. 医療的介入

医療介入とは、医療技術を用いた産み分け方法です。

・精子選別技術: パーコール法などの技術を用いて、X精子とY精子を選別し、希望する性別の精子で人工授精を行います。

注意点: 日本では、産み分けを目的とし医学的介入は規制されています。

3.民間療法と伝統的な方法

科学的な方法以外にも、古くから伝わる民間療法や伝統的な方法が存在します。これらの方法の多くは科学的な根拠に欠けているものの、一部の人々には信じられています。

  1. 食事療法:女児を望む場合、カルシウムとマグネシウムを多く含む食品を摂取し、カリウムと控えめを控えるアルカリ性ダイエットが提唱されています。しかし、この効果を裏付ける科学的な証拠は不足しています。
  2. 月の満ち欠けや、特定の身体位置での性交渉、産み分けカレンダーなど、様々な言い伝えが存在しますが、これらにも科学的な根拠はありません。

これらの民間療法や伝統的な方法は、害がない限り試してみることは自由ですが、科学的な根拠に基づく物ではないため、その効果を過大にする期待すべきではありません。

厚生労働省の人口動態統計による出生時の人口性比(出生性比)

厚生労働省の人口動態統計によると、出生時の人口性比(出生性比)は概ね105~107の範囲に収まっています。これは、女の子100人に対して男の子が105~107人生まれることを意味します。

この出生性比に基づくと、産み分けを行わない自然妊娠の場合、第一子、第二子に関わらず、女の子が生まれる確率は約48%、男の子が生まれる確率は約52%となります。

具体的には、以下のようになります。

性比が105の場合:
・男の子の確率: 51.22%
・女の子の確率: 48.78%

性比が107の場合:
・男の子の確率: 51.69%
・女の子の確率: 48.31%

つまり、産み分けを行わなかった場合、男の子が生まれる確率がわずかに高い ということになります。

*このデータは、あくまで自然妊娠の場合の確率であり、産み分けの成功率を示すものではありません。

引用元:第3章 男女,年齢別人口 – 総務省統計局

3人目が女の子の確率

上記の範囲の発生性比に基づいて、男女の組み合わせの確率を計算すると、以下のようになります。

性比が105の場合の3人目の男女の組み合わせパターンの確率

性比105の場合、男の子の割合は約51.22%、女の子の割合は約48.78%です。

  • 1人目も男の子、2人目も男の子、3人目も男の子の確率: 51.22% × 51.22% × 51.22% ≈ 13.44%
  • 1人目の女の子、2人目も女の子、3人目も女の子の確率: 48.78% × 48.78% × 48.78% ≈ 11.61%
  • 1人目が男の子、2人目が男の子、3人目が女の子の確率: 51.22% × 51.22% × 48.78% ≈ 12.80%
  • 1人目が男の子、2人目が女の子、3人目が男の子の確率: 51.22% × 48.78% × 51.22% ≈ 12.80%
  • 1人目が女の子、2人目が男の子、3人目が男の子の確率: 48.78% × 51.22% × 51.22% ≈ 12.80%
  • 1人目が女の子、2人目が女の子、3人目が男の子の確率: 48.78% × 48.78% × 51.22% ≈ 12.17%
  • 1人目が男の子、2人目が女の子、3人目が女の子の確率: 51.22% × 48.78% × 48.78% ≈ 12.17%
  • 1人目が女の子、2人目が男の子、3人目が女の子の確率: 48.78% × 51.22% × 48.78% ≈ 12.17%

性比が107の場合の3人目の男女の組み合わせパターンの確率

性比107の場合、男の子の割合は約51.69%、女の子の割合は約48.31%です。

  • 1人目も男の子、2人目も男の子、3人目も男の子の確率: 51.69% × 51.69% × 51.69% ≈ 13.81%
  • 1人目も女の子、2人目も女の子、3人目も女の子の確率: 48.31% × 48.31% × 48.31% ≈ 11.29%
  • 1人目が男の子、2人目が男の子、3人目が女の子の確率: 51.69% × 51.69% × 48.31% ≈ 12.50%
  • 1人目が男の子、2人目が女の子、3人目が男の子の確率: 51.69% × 48.31% × 51.69% ≈ 12.50%
  • 1人目が女の子、2人目が男の子、3人目が男の子の確率: 48.31% × 51.69% × 51.69% ≈ 12.50%
  • 1人目が女の子、2人目が女の子、3人目が男の子の確率: 48.31% × 48.31% × 51.69% ≈ 12.48%
  • 1人目が男の子、2人目が女の子、3人目が女の子の確率: 51.69% × 48.31% × 48.31% ≈ 12.48%
  • 1人目が女の子、2人目が男の子、3人目が女の子の確率: 48.31% × 51.69% × 48.31% ≈ 12.48%

これにより、3人目までの男女の組み合わせの確率は、性比が105~107の範囲でそれぞれおよそ11%から14%に収まることがわかります。

3人目の子を女の子として産み分ける確率と方法

産み分けの成功率:どこまで期待できる?

産み分けの成功率に影響を与える要因として、年齢、健康状態、生活習慣が挙げられます。特に女性の年齢は生殖能力に影響を及ぼし、高齢になるほど成功率は低下する傾向にあります。

  • ・女の子産み分けの成功率は約70%とされていますが、これは使用する方法や個人の体質によって大きく異なります。
  • ・自然な方法は科学的裏付けが不十分であり、成功率は低い傾向にあります。
  • ・医療的介入は自然な方法よりも成功率が高い可能性がありますが、それでも100%ではありません。
  • ・成功率に影響を与える要因として、年齢、健康状態、生活習慣などが挙げられます。特に女性の年齢は生殖能力に影響を与えるため、高齢になるほど成功率は低下する傾向にあります。

浜松医科大学の研究

浜松医科大学の宗修平特任講師らは、国立研究開発法人国立環境研究所と共同で、エコチル調査の約6万人を対象に、生まれてくる子どもの性別と子どもの兄弟姉妹の性別の関連性について調べました。
その結果、連続して男の子を産んできた人からは、次に生まれる子も男の子の可能性が高く、女の子のみの場合は、次も女の子が生まれる可能性が高いことがわかりました。
本研究の成果は、2023年6月24日付で国際学術誌『PLOS ONE』に掲載されました。

第3子以降の性比の傾向

特に興味深いのは第3子以降での傾向です。過去に連続して男の子ばかりを出産していると、第3子が男の子になる確率は1.112と高くなりました。逆に、過去に女の子ばかりを出産していると、その確率は0.972と低くなりました。さらに男の子が3人、4人と続くとその確率はそれぞれ1.169、1.750と増加しました。

統計的解析結果

統計的に見ると、一人目が女の子で、二人目も女の子の確率は7%高く、既に二人男の子がいる家庭では、三人目も男の子の確率が高いという結果が出ました。

この研究は、家庭内での性比に関する新しい視点を提供しています。特に、同じ性別の子どもが続いて生まれる家庭で次に生まれる子どもの性別がどうなるかという点で新たな洞察を得られるでしょう。しかし、これらはあくまで統計的なデータであり、個々のケースには必ずしも当てはまらない点も考慮する必要があります。

※本研究の内容は、すべて著者の意見であり、環境省及び国立環境研究所の見解ではありません。

3人目の子を女の子として産み分ける確率と方法

産み分け成功体験談

排卵チェッカーを活用して排卵日を正確に特定し、タイミング法によって女の子を授かったという成功事例が多く報告されています。その他、ピンクゼリーの使用や食事療法で成功した例も挙げられています。しかし、これらの体験談はあくまでも個人の事例であり、すべての人に当てはまるわけではありません。

産み分けを考える上での注意点

産み分けは、希望する性別の子供を授かる可能性を高める技術ですが、倫理的な問題や社会への影響も孕んでいます。

産み分けの限界と問題点

産み分けは、年齢、体調、ストレスレベルなど、様々な関与が関与します。産み分けは「確率を上げる」方法であり、100%の保証があるものではないという認識を持つことが重要です。

性別選択は、命の選別として倫理的に問題視されています。希望する性別が得られない場合に中絶を選ぶケースもあり、命を軽視する行為と批判されています。 
性別選択が広まると、社会全体の性別比に影響を与える可能性があります。特定の性別が好まれることで、人口のバランスが崩れる懸念があります。 
一部の国では、性別選択を目的とした医療行為が禁止されています。倫理的問題を考慮し、法的に規制されている地域もあります。

性別選択に関する最新研究

産み分けに関する技術や研究は日々進歩しています。 最新の情報は専門医に相談するか、信頼できる情報源で確認するようにしてください。

3人目の子を女の子として産み分ける確率と方法

まとめ:産み分けは夫婦の未来を描く大切な選択

3人目の子供を女の子として産み分ける確率を高める方法は複数ありますが、完全に性別を決めることは難しいものです。 タイミング法や酸性環境の調整、性別選択技術など、試みる価値はありますが、最終的には、健康な赤ちゃんを授かることが最も重要な目標であることを忘れずに、夫婦でしっかりとそれでも進めていきましょう。

この記事を書いた人

田村 由美

子授かりネットワーク 編集長