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男の子が欲しい場合は、女性の体の仕組みとY精子の特徴を生かした産み分け方法が提唱されています。
男の子を希望する理由
昔から一姫二太郎が良いと言われるように、1人目が女の子であれば2人目は男の子を希望したり、後継ぎのため男の子を希望する方もいます。
または夫婦の染色体遺伝が理由で性別による特定の疾患を回避するために男の子を希望する家庭もあり、産み分け希望の背景はさまざまです。
男の子の産み分けに失敗しないためにはどのような工夫をしたら良いのでしょうか。
男の子の性染色体はXYです。卵子はX染色体のみを持っていますが、男性側はX精子とY精子を持っています。よって卵子はY精子と受精する必要があるのです。
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産み分けセックスでトライする方法(シェトルズ法)
Y精子の特徴として、X精子の倍の数があり動くスピードが速いです。アルカリ性で酸性に弱く、X精子と比較し寿命が短いです。
- 産み分けセックスの準備として、精子を増やしておくために産み分けセックスの最低5日前まで禁欲してY染色体を増やしておきます。
- 事前に基礎体温、排卵検査薬、クリニックでのエコー検査で排卵日を正解に特定することが重要です。
- 女性の膣内はもともと酸性ですが、排卵期になると妊娠に備え酸性度が弱まっていきます。排卵日当日は女性の頸管粘液がアルカリ性になるためY精子にとって有利なのです。よって排卵日当日に産み分けセックスを行います。
- Y精子の運動性と寿命から、深い挿入で精子が卵子に到達する距離を短くすること、女性がオルガズムを感じることでよりアルカリ性の頸管粘液が出るため時間をかけたセックスを推奨しています。
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着床前診断
体外受精をした受精卵が細胞分裂をして「胚盤胞」になった段階で、着床前に遺伝子や染色体を調べ異常のない可能性の高い胚だけを子宮に戻す方法です。高度な医療技術ですが精度は高く、流産を繰り返す方や、夫婦のどちらかに遺伝疾患の因子があり、性別によって病気が遺伝する可能性がある場合に行う方法です。
しかし、産み分けのみを目的とした検査は倫理的な観点から日本産婦人科学会で認められていません。
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産み分けにトライする前に心がけること
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シェトルズ法は1960年代にシェトルズ博士が提唱した方法ですが、日本では科学的なデータは確率されておらず精度が高いとは言えません。倫理的な問題や妊娠率の低下にもつながる可能性があり賛否両論があるのが現状です。クリニックで産み分けを実施している施設でも、産み分けを100%保証することはできません。
特に着床前診断は精度は高いですが誰もが希望でできるわけではないのです。生物学的な性別と心の認識が異なる場合もあり、希望の性別になったからといって子育てが思い通りになるということではありません。産み分けにこだわってパートナーシップの悪化や「赤ちゃんを授かる」という本来の希望が叶わなければ本末転倒です。
以前、ご主人の家系が家業のため、ご主人の家族が男の子を希望しているのでプレッシャーを感じるというご相談がありました。周囲の家族の期待が、夫婦にとってプレッシャーやストレスにならないように配慮も必要です。
妊娠可能な期間は限られており、時間を無駄にしないためにも充分に考慮した上でトライしていただきたいと思います。
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