龍口明神社インタビュー

なかなか子宝に恵まれない経験を私自身も経験しております。パートナーの方と不妊治療なども経験しましたし、当神社でも心願成就・子授かりの御祈祷を受けました。悩むことも多かったと記憶していますが、現在は子供に恵まれ、すくすく育つ子供を見て日々神様とパートナーに感謝し、毎日過ごしています。

欽明十三年（五五二年）、村人達は山となった五頭龍大神を祀るために龍口山の龍の口に当たるところに社を建て、子死方（こしごえ）明神や白髭（しらひげ）明神と言いました。これが龍口明神社の発祥と伝えられています。

養老七年（七ニ三年）三月より九月まで江の島岩窟中にて、泰澄大師が神行修行中夢枕に現れた神々を彫刻し、弁財天は江島明神へ、玉依姫命（長さ五寸（約15cm））と五頭龍大神（同一尺（約30cm））の御木像を白鬚明神へ納めたといわれています（これが御神体です）。この時、龍口明神社と名付けられたと伝えられています。

また、弘安五年（一ニ八ニ年）に一遍が龍の口にて念仏勧化を行った様子が、国宝『一遍聖絵』に描かれ、北条時政は江の島に参籠して、奇瑞を蒙り、龍の三つ鱗を授けられ、それを家紋としました（当社・江島神社の社紋も三つ鱗）。

いつの頃より六十年毎に還暦巳年祭が行われるようになり、近年では昭和四年・平成元年に賑々しく斎行されました。また、平成十三年には御鎮座千四百五十年祭が斎行され、この時と還暦巳年祭に限り五頭龍大神の御神体が御開帳され江島弁財天と共に江島神社中津宮に安置されます。

龍口明神社は昭和五十三年、龍の胴に当たる現在の地に御遷座され、日本三大弁財天として名高い江島神社と夫婦神社として人々に崇敬されています。

当神社の御祭神は玉依姫命・五頭龍大神です。

玉依姫命さまは主に子供のことに関する御神徳（子授かり・安産・子育て）があり、五頭龍大神さまは国家安泰や良縁などの御神徳があります。

子供のことで参拝される方は、玉依姫さまの御守（1,000円）の授与が多いです。あとは、大願成就の祝詞（龍神祝詞）を購入される方や御祈祷を受けられる方も多いです。御祈祷は事前にご予約いただけるようお願い致します。

御守や祝詞はオンラインでの授与もしているので、遠方の方は御祈祷したお札を郵送することも可能です。

「神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」

意味は、神様は人間の尊び敬う心によってそのお力を増し、また人間は神様のお力をいただいて運を開く。

私自身こんな気持ちで神社で奉仕させていただいておりますが、参列される方は神様を敬う気持ちを心がければいいと思います。

多くの方が、願いが成就された後にお礼参りに来て下さる現実を振り返ると、お願いごとが成就された際にお礼参りすることを意識して、御祈願・お参りされることが大事だと感じています。

令和3年に奉納された五頭龍大明神の銅像がおすすめになっています。良縁のご神徳があるので、お子様との縁を授かる気持ちを込めてお参りされるとよろしいかと思います。

また、境内社の経六稲荷社・御神木も多くの方がお参りされるので、過去にお参りされた方々の祈りに触れる感覚を持たれることをおすすめします。

ご祈願された際にお授けする御札を神棚（もしくは相当する場所）にお祀りし、毎月、ご祈願された日に自宅で参拝（遥拝）されたと仰る方がおられるので、これは一つのジンクスなのかも知れません。

古事記の中で、「海幸彦、山幸彦」として知られていると思いますが、海から戻った山幸彦とその后神である豊玉姫命さまの御子神をお育てになって、結婚し四柱の御子神（四柱目が初代天皇：神武天皇）をお生みになった、玉依姫命さまの御神徳の話をお話しさせていただいています。

また、私たち夫婦が実際に経験した妊活のこともお伝えさせていただいています。

男女ともによく話し合ってお互い前向きに行動していただければと思います。特に男性が女性の話を聴き、気持ちを理解しようとする姿勢が大切だと感じています。

また、日常生活の中で神様への感謝を忘れないように、神棚（それに相当する場所）に御札を置かれ、定期的（理想的には毎日ですが、毎月朔日など決めた日）に一緒にお参りされることをおススメします。時間を作って、龍口明神社やお近くの神社を参拝されることがおススメです。

願いが成就してお子様を授かったことの御礼参りに来られる方や安産祈願・お宮参り・七五三と御祈祷を受けられる方々がたくさんおられます。

ご祈願される方の願いを神さまにお届けする「なかとりもち」である神主として、精一杯に願いをお届けさせていただくので、ご祈願を希望される方は龍口明神社までご連絡、お越しください。