「女の子が欲しい!そのためにできることが知りたい。」「 産み分けゼリー は聞いたことがあるけれど、他にも確率をあげる方法はあるの?」と産み分けを希望するときに考えることもあるでしょう。自分でできることがあればやってみたい!と思いますよね。
排卵日を知る方法として、病院の エコー検査 、排卵検査薬 、基礎体温 などがあげられますが、今回はおりものから排卵日 を予測して、産み分けに活用する方法をご紹介します。
おりものとは?
おりものとは、子宮や腟からの分泌物や古い細胞、皮脂腺や汗腺からの分泌液などが混ざったものです。
性行為以外で女性の膣口から出てくる粘液、組織片などを指します。
膣内の乾燥を防ぎ、細菌やウイルスなどといったものの侵入を防ぎ女性の体を守る働きがあります。
おりものの特性
おりものは排卵日前後で特性が変化します。産み分けをするにはおりものの特性を知ることが大切です。産み分けだけでなく、女性の体のサインに気付くことになります。
正常なおりもの
正常なおりものは以下のような状態です。
- ・半透明から白く濁ったもの(下着についた時は黄色っぽく見えることもあります)
- ・卵の白身のようにとろっとした少し粘り気がある(特に排卵日前に多い)
- ・無臭ではなく少し甘酸っぱい香り
- ・生理と生理の間ぐらいに出る茶褐色のもの(「排卵出血 」といって、排卵時にごく少量の出血がおこり、それがおりものに混ざって、茶褐色やピンク色のおりものが出ることがあります) 通常、排卵出血は1〜2日でおさまるので、出血を含んだおりものが長期間続いたり、排卵日に関係なく出るようであれば、病気の疑いもあります。
心配なおりもの
おりものは健康状態でも変化します。心配なのは、次のようなおりものです。
おりものの量だけで異常かどうかを判断するのではなく、かゆみがあるかないか、色やニオイもチェックすることが必要です。
- ・クリーム状または酒粕やカッテージチーズのような白い塊がある
- ・泡立っている
- ・濃い黄色のもの
- ・膿のようなやや黄緑がかったもの
- ・血液が混じったベージュ、ピンク、茶褐色なもの
- ・かゆみやニオイがきついなど、いつもと違っている
このようなおりものが出る時は、性感染症をはじめ、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。不妊症につながる性感染症も多いので、少しでも「いつもと違う」おりものの異変に気づいたらすぐに医療機関を受診しましょう。
おりものは変化するもの
おりものは体調や年齢、生理周期などによって変化します。
排卵前後や生理前、細菌やウイルスに感染すると量が多くなります。
妊娠するとおりものが増える
妊娠していなければ、排卵日を過ぎると、おりものは減少していきます。着床して妊娠が成立するとエストロゲン が増加するためにおりものの分泌が増えていきます。妊娠が成立した時のおりものは乳白色です。着床出血が混ざると、ピンクから薄い茶色に見えます。
加齢でおりものが減少する
生理周期によるおりもの変化が安定し、40歳を過ぎてくると少しずつおりものが減少していきます。閉経後は女性ホルモンの分泌が激減するので、おりものが減ることで自浄作用が得られずに、ばい菌が入りやすい状態になり感染症を起こすこともあります。また、かゆみや性交痛などのトラブルもでやすくなります。
おりものの1ヶ月の変化
おりものは生理に合わせて分泌され、周期的に変動していきます。
生理後
生理直後は出血混じりのおりものが出ることがあります。が終わった2、3日程度はエストロゲン の分泌が少なく、おりものはほとんど出ません。しばらくすると性状は半透明で、サラッとしたものが出ます。
排卵日前
排卵に向けてエストロゲン の分泌が増え、おりものの量も徐々に増加していきます。おりものの量は、妊娠しやすいといわれている排卵日の1~2日前頃にピークを迎えます。
性状は、粘り気があり、透明で水っぽく、指で伸ばせば糸を引きます。生の卵白のようなゼリー質です。とろみはありますが、ベタベタ感はあまりありません。普段は異物が入ってこないようにバリアを張っている膣内も、この時期のおりものは、精子が卵子に到達するためのサポートをします。
エストロゲンとは・・・
エストロゲン は女性ホルモンの一種で、卵胞の発育とともに分泌されるため、卵胞ホルモン とも呼ばれます。エストロゲン は女性らしさをつくるホルモンで、成長とともに分泌量が増え、生殖器官を発育、維持させる働きをもち子宮内膜を厚くして、妊娠に備えます。
女性らしい丸みのある体形をつくったり、肌を美しくしたりする作用もあるホルモンです。その分泌量は毎月の変動を繰り返しながら20代でピークを迎え、およそ20年間の性成熟期を経て、ホルモンを分泌する卵巣の機能は少しずつ低下し始め、45~55歳の更年期になると、分泌量は急激に減ります。エストロゲンが激減すると、おりものが減るので膣や外陰部のトラブルがでやすくなります。
排卵日後
排卵するとプロゲステロンの分泌量が増え、おりものの量が減少していきます。
白~クリーム色でベタベタとした粘り気があります。これは細菌などの異物の侵入を防ぐために役立ちます。
生理前には次第に匂いがきつくなっていきます。
プロゲステロンとは・・・
プロゲステロン は排卵直後から分泌量が増える、妊娠の準備のためのホルモンです。「黄体」からでるので「黄体ホルモン」と呼ばれています。基礎体温を上げ、受精卵 が着床しやすいように子宮内膜を柔らかく維持して妊娠しやすい状態にします。乳腺を発達させる働きもあります。
水分や栄養素をため込み、妊娠が成立したら、妊娠を維持します。体温を上げる働きや食欲を増やす働きがあります。
妊娠が成立しなければ、排卵の1週間後くらいからプロゲステロン は減り始めます。さらに1週間くらい経つと、妊娠のために厚くなっていた子宮内膜がはがれる「月経」が始まります。
性感染症
心配なおりもので述べたおりものの症状が現れます。代表的な性感染症は、クラミジア、淋菌、トリコモナス、梅毒などです。放っておくと不妊症につながる性感染症も多いので早めに受診しましょう。
起こりやすいおりもののトラブル
カンジダ膣炎
カンジダ菌は、健康な女性が持っている常在菌です。普段は悪さをしませんが、疲れやストレスで抵抗力が弱まっていたり、風邪をひいた時の抗菌薬の使用などで炎症が起こりカンジダ膣炎になります。再発を繰り返すことも多く、特に妊娠中は抵抗力が弱まるのでカンジダ膣炎になる方も多いです。
カンジダ陽性率は、非妊婦約15%、妊婦約30%と言われています。症状がなければ治療に必要なありません。性感染症とは異なり、初回の治療で85〜90%治癒します。
症状
・酒粕(カッテージチーズ)状のおりもの
・膣や外陰部のかゆみ
・膣や外陰部の皮膚の赤みなどがあげられます。
治療
・膣錠の挿入
・軟膏やクリームの処方
予防と対策
・通気性の良い下着の着用
・腸内環境を良くする
・デリケートゾーン専用のソープで洗うかシャワーで流す程度にする(洗いすぎない)
・おりものシートはこまめに変える。または使用しない
カンジダ膣炎は生活環境に影響します。体調管理を行いながら予防に努めましょう。ドラッグストアなどでもカンジダ膣炎のお薬が買えますが、それでも改善がなければ受診を検討してください。
引用元) 性器カンジダ症 日本性感染症学会
細菌性膣症
細菌性膣炎は、もともと体内にいる常在菌が炎症を引き起こします。カンジダと同じように体の免疫力の低下や膣内、腸内環境のバランスが崩れると起こるトラブルです。性行為によって雑菌が入ることもありますが、こちらも性感染症とは異なります。
症状
・おりものが増える
・灰色や白色のサラサラとしたおりもの
・生臭い匂い
・膣内のかゆみ、外陰部の痛みや痒み
治療
・膣剤の挿入
・抗生剤の飲み薬
予防
・不特定多数との性交をしない
・膣内や外陰部の洗いすぎに注意
・妊活以外の時はコンドームを使用する
・腸内環境を整える
引用元) GME医学検査研究所
おりものは個人差がある
おりものは、ホルモンの影響で状態や量が変わり、個人差があります。自分のおりものの1ヶ月の状態の変化を把握して、正常な状態を知っておくことが、産み分けや妊娠だけでなく、病気や異常に気づくことにつながります。おりもののトラブルは産婦人科の受診理由でとても多いので、躊躇せず受診をしてくださいね。
産み分けのためにおりものをチェックするメリット
女の子の生み分けは、排卵日2日前を正確に把握する必要があります。おりものの量は、妊娠しやすいといわれている排卵日の1~2日前頃にピークを迎えます。粘り気があり、透明で水っぽく、指で伸ばせば糸を引いているのを確認することで、排卵日前であることを知ることができます。
おりものチェック方法とタイミング
おりもののチェックには方法とタイミングが重要です。
チェック方法
- ・色の変化
- ・形状や粘り気
- ・ニオイ
タイミング
生理周期を知るために基礎体温 をチェックしている人も多いと思います。おりものも毎日同じ時間にチェックしてください。トイレに行くタイミングが一番チェックしやすいでしょう。チェックするという習慣が付くと、おりものの変化がわかります。
おりものの変化を調べる方法
手を洗い、清潔にした指で膣内のおりものを取ります。2本の指の間でおりものを伸ばします。伸びる長さは、排卵日前になると7~10cmほど長く糸を引きますが、そのほかの時期は、ほんの数cm程度しか伸びません。これにより排卵日を予測します。
その他の排卵日の判定方法
おりものをチェックする以外にも排卵日を特定する方法があります。
- ・病院のエコー検査(卵胞の大きさを医師が判定するため比較的精度が高い方法です。しかし卵子の大きさには個人差があるため、100%確実な方法ではありません。)
- ・排卵日予測検査薬 (排卵前に分泌が増加されるhLH(ヒト黄体形成ホルモン)を検査し、排卵日を特定する)周期によりますが、生理開始後1週間〜10日ほどすぎたら陽性が出るまで毎日使用すると良いでしょう。
- ・基礎体温表(3ヶ月ほどつけていくと自分のリズムがわかりやすい)
排卵日予測は併用が望ましい
さまざまな方法をお伝えしてきましたが、どの方法もひとつでの予測は難しいものです。
産み分けを希望する際、男の子の場合はリン酸カルシウムサプリが使えますが、女の子の場合は使えません。産み分けクリニックでも、女の子希望の場合は産み分け精度がやや下がる傾向にあります。
特におりものについては量や性状は個人差も大きいので、おりもののチェックだけでなく、その他の方法も併用する。1つの方法にこだわるのではなく、いくつか併用して柔軟に判断することが必要です。
完全な産み分けはないことを理解して取り組みましょう。
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