仁さん(42歳)& 澪さん(38歳)NO.11

卒業生について

男性プロフィール
仮名:仁
性別:男性
年齢:42歳
職業:経営コンサルタント
趣味:エレキギター,筋トレ,散歩
妊活・不妊治療
1人目の治療
治療開始年齢:39歳
治療期間:5か月

内科的治療:薬物療法
タイミング法:3ヶ月
人工受精 :2回
     

女性プロフィール
仮名:澪
性別:女性
年齢:38歳
職業:会社員
趣味:ウィンドウショッピング,寝ること
妊活費用
初診時:検査費用21,628円
タイミング法に関連する診察や簡易検査等:66,250円
人工授精22,000円×2回

    
クリニック名: 蔵本ウイメンズクリニック
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。
妊活・不妊治療中の方へ 応援メッセージ

とにかく面倒臭がらず,妥協せず,しっかり話し合って,二人とも納得して決めるようにすることです。
我慢すると,必ずどこかで綻びが生じます。

意見が対立した場合,結果的にはどちらかが折れるような結果になることが多いのでしょうが,折れるのではなく,納得することが重要です。
これができているだけで,あとから後悔の言葉や,たらればの話をすることがなくなります。

また,せっかく「子供を授かりたい」という思いで頑張っているのに,夫婦喧嘩は勿体無いです。感情のコントロールが難しい日は当然あるでしょうが,世界中で,不妊治療をしているお互いのパートナーだけが,今の苦しさ,辛さ,悲しさを分かち合うことができますので,その心を忘れないようにしてほしいです。

その先にある光は本当に素晴らしいものだと思います。是非,その喜びも一緒に分かち合ってほしいと思います。

インタビュー概要

2022年3月7日に仁さんにお答えいただきました。不妊治療を始める前にご夫婦で話し合うこと、最初に決めていたことであっても,妻の意思を最大限尊重する大切さがとても伝わる内容でした。男性からの情報が少ない現状の中で、具体的なお話はとても参考になりました。仁さん貴重なお話、ありがとうございました。
子授かりネットワーク Koshi

質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。

Koshi

治療をしようと思われたきっかけを教えてください。

年齢的なものを考慮し,結婚当初に,私(夫)が40歳になる頃までに自然にできなかったら治療をしようと決めていました。

質問:治療の流れを教えてください。

Koshi

治療の流れについて教えて下さい。

医師からは,妊娠後,出産後のことを考えると,最初から 人工授精 でも良い年齢と言われましたが,一応,「最初は タイミング法 でお願いします」と言ってスタートしました。

というのも,元々 妊活アプリ を使用していて,そのアプリで表示される 排卵日 を目安に妊活していた経緯はありましたが,医師の診断の元で指示をされる 排卵日 に期待をしたため,タイミング法 を選択しました。

方針決定後,すぐに自然に妊娠できるかの検査( 精液検査 や,子宮関係の検査)を行い,夫婦共に問題ないとの診断を受けました。

食事や体調管理にも注意しながら頑張りましたが,約3か月間経過しても授かることができませんでしたので人工授精に切り替えました。

人工授精 の場合,人工授精 だからと特に生活スタイルを変える必要はなく,人工授精 当日までの期間はこれまで通りの生活を行い,人工授精 当日に,予め受け取っていた容器に精液を入れ,あとは病院に持参して母体の体内に入れるというもので,どういった治療内容なのかを事前に学んでいたこともあり,タイミング法 よりも心身ともに楽な気持ちで臨むことができました。

一度目の 人工授精 では授かることはできませんでしたが,幸い2回目で妊娠することができ,その後の経過も良好とのことで治療を終えました。

質問:クリニックを選ばれたポイントを3つ教えてください。

Koshi

クリニックを選ばれたポイント3つとその理由を教えてください。

ポイントは,実際に知人で不妊治療をして授かった夫婦がいて,その夫婦が通ったクリニックだったことです。
知っている人の実体験は安心感が大きかったです。

また,家から近い距離であること,交通の便が良いところも気にしました。
遠いと交通費もかかりますし,何より通うのが億劫になるのは嫌でした。

最後は,妊娠後に通う見込みのある産婦人科とエリアが近いことです。お互いに聞いたこともないというよりも,知っている方が安心感はありました。

質問:心掛けたことはなんですか?

Koshi

ご自身が心がけたことはありますか?

食生活を含めて,規則正しい生活習慣を心掛けました。
我が家は私が台所担当ですので,ネットや料理本で調べるなどして,少しでも栄養バランスの良いものを出すようにしました。

これに加え,良い意味で,自然体でいることを心掛けました。不妊治療で生理が来た日なども,あえて優しすぎず,普段通りに接して,悲しいというのであれば一緒に悲しみ,同じ時間と,同じ気持ちを共有するようにしていました。

また,これを一番大事にしたのですが,どうしても身体的負担は妻が負うものですので,最初に決めていたことであっても,妻の意思を最大限尊重するようにしていました。
難しいのは,妻が言ったからそうした,ではなく,妻の気持ちを聞いたうえで,自身もしっかり考え,納得したうえで決めることです。
意思を尊重しすぎると,丸投げしている,何も考えてくれない,私(妻)任せという気持ちを抱かせてしまうので,そこを履き違えないようにしていました。

質問:病院の不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?

Koshi

不妊治療以外で取り組んだことはありますか?

葉酸サプリ は飲み続けていました。これは,単純に医師から良いと言われ,ネット情報でも同じことが書かれていたためです。正直効果についてはよく分かりません。

質問:大変だったことはどんなことでしたか?(検査・治療・お金・メンタル・仕事・・・)

Koshi

検査・治療・お金・メンタル・仕事などで大変だったことはどんなことでしたか?

治療開始時の年齢が,夫が39歳,妻が36歳と,これから妊娠を望む夫婦としては決して若くない年齢だったこともあり,治療開始前に,事前に大変だと感じるであろうことをしっかり調べて,学んで,様々なケースを想定して話し合ってから決断したことが大きく,特に大変だと感じる部分は少なかったように思います。

正確には大変ではありましたが,想定内だったため,そんなに大変だと感じなかったという印象です。
それでも,やはりタイミング法 や一回目の人工授精 で妊娠できなかったとき(生理がきたとき)は気持ちが沈みました。想定していても,悲しいものは悲しいですね。

それでも最後まで諦めることなく前に進めたのは,夫婦で同じ方向を見て歩いていると思える時間の過ごし方をしていたことです。

毎日の会話を含めたコミュニケーションや,妊娠するためだけではない夫婦の営みなども,モチベーションを保てた要因だと思っています。

他には,夫はフリーランスの経営コンサルタント,妻は理解力のある職場ということもあり,仕事で大変になることは一度もなかったことは大きい部分だと思います。

質問:お金について教えてください。

Koshi

お金について教えてください。

お金は,クリニックにかかった131,878円の他に,交通費,関連治療院の受診代が約20,000円ほどかかりました。

葉酸サプリ は,最初は少し高いものを購入しましたが,長く飲むことも考慮し,すぐにコスパ重視のサプリに変更しました。

助成金関係は,所得制限の関係で受給できないことが分かっていたので,特に問い合わせなどをする機会はありませんでした。

質問:治療を続ける秘訣を教えてください。

Koshi

治療を続ける秘訣を教えてください。

治療を受ける前(前であればあるほど良いと思います)に
①治療内容の勉強をすること,②治療を止める時を事前に定めておくこと,③人工授精以上の施術は,自身の意見は伝えたうえで,妻の意思を最大限尊重すること,④お互いに変に意識をしないよう心掛けることだと思います。

①は,専門知識を得る必要はなく,どんな治療方法があって,それがどんな内容で,いくらくらいするのかというだけで随分違います。
実際,私たちも人工授精 や 体外受精 を知ったときは,元々持っていた知識やイメージと違ったため,治療に対するハードルは随分下がりました。

②は,何でもそうですが,終わりが無いものほど辛く苦しいものはありません。
きっちりここまでやってもダメなら諦めるという部分を定めておくと,それまでは何があっても頑張ろうという気持ちになると思います。

③は,完全に夫目線での項目ですが,やはり身体的負担を強いるのは妻ですから,それを無理強いするのは何もいい結果を生まないと思っています。
ただ大事なのは,妻に丸投げするのではなく,自身の意見はしっかり伝えること,そのうえで妻が出す決断にしっかり寄り添うこと(妥協ではない)です。
どんな決断にしても,最終的には二人で決めないと意味がないと思います。

最後の④は,無理して笑わなくてもいいし,気を使っていつもと違うことをする必要もありません。
それはストレスの元ですので,自然の感情に従い,一緒にその時間を共有して,また明日から頑張ろうと思えば良いのではないでしょうか。

質問:不妊治療についてご夫婦でどんなことを話し合われましたか?

Koshi

ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

「治療を続ける秘訣」でお話しているように,治療をどこまでするのかはしっかり話し合って,最初に決めておきました。
また,治療を開始したら自分たちが思っている以上にメンタルがやられてしまっているのかもしれず,その時に正常な判断ができないかもしれないと想定し,トリソミー検査 受けるか否か,人工授精 はするか,体外受精 はするかという点も,治療前に話し合いました。
結果,治療を進めるうえで,喧嘩はおろか,言い合いすらなく終了することができました。

質問:不妊治療についてご夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

Koshi

コミュニケーションで意識していたことはなんですか?

会話をすること,我慢をしないこと,感謝の気持ちを口にすること,妊活に関係なく夫婦の営みをすることです。

質問:奥様のサポートで嬉しかったことはなんですか?

Koshi

奥様のサポートで嬉しかったことはどんなことですか?

以前にも増して「ありがとう」と口にしてくれたことです。

質問:治療中のストレス解消方法について教えてください。

Koshi

ストレス解消のコツを教えてください。

今はコロナの関係で難しい部分もありますが,当時は,カラオケに行っていました。

質問:お仕事との両立について教えてください。

Koshi

仕事との両立はいかがでしたか?

私はフリーランスの経営コンサルタントですので,時間を自由に使うことができたことから,業務自体に影響を及ぼすことはなく,妻のクリニックにも全て付き添うことができました。

特に,仕事だから仕方が無いという考え方や,その理由を口にするのは,もはや両立に至っていないという気持ちがありましたので,時間の使い方は随分工夫したように思います。

質問:これから不妊治療を検討している人へのアドバイスをお願いします。

Koshi

不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

とにかく面倒臭がらず,妥協せず,しっかり話し合って,二人とも納得して決めるようにすることです。
我慢すると,必ずどこかで綻びが生じます。

意見が対立した場合,結果的にはどちらかが折れるような結果になることが多いのでしょうが,折れるのではなく,納得することが重要です。
これができているだけで,あとから後悔の言葉や,たらればの話をすることがなくなります。また,せっかく「子供を授かりたい」という思いで頑張っているのに,夫婦喧嘩は勿体無いです。感情のコントロールが難しい日は当然あるでしょうが,世界中で,不妊治療をしているお互いのパートナーだけが,今の苦しさ,辛さ,悲しさを分かち合うことができますので,その心を忘れないようにしてほしいです。その先にある光は本当に素晴らしいものだと思います。是非,その喜びも一緒に分かち合ってほしいと思います

また,せっかく「子供を授かりたい」という思いで頑張っているのに,夫婦喧嘩は勿体無いです。
感情のコントロールが難しい日は当然あるでしょうが,世界中で,不妊治療をしているお互いのパートナーだけが,今の苦しさ,辛さ,悲しさを分かち合うことができますので,その心を忘れないようにしてほしいです。

その先にある光は本当に素晴らしいものだと思います。是非,その喜びも一緒に分かち合ってほしいと思います