神奈川県鎌倉市にある龍口明神社(りゅうこうみょうじんじゃ)をご紹介致します。
公式HPで神社のご由緒を確認すると、552年に山となった五頭龍大神を祀るためにお社を建てたのが始まりと書かれています。
いきなり五頭龍大神が山になったといわれてもピンとこない方もおられるでしょうから、「江島縁起」という絵巻物に記された内容をご紹介いたします。
昔、鎌倉には五つの頭を持つ五頭龍がいて悪行を重ねていました。そこに天女が舞い降り、天女に恋をした五頭龍は天女に諭され改心し人間のために尽くすようになり、天寿を全うするときに山になったと記されているそうです。
現在のご祭神は五頭龍大神に加え、玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られています。玉依姫命は初代天皇:神武天皇の母神として子授かりのご神徳があることが有名であることに加え、山城國(京都)の風土記では、川で流れてきた丹塗り矢を持ち帰って枕元に置いたところ、その晩に子どもを授かったと記されている通り、子授かりのご神徳のある神さまです。
龍口明神社の子宝祈願について
子宝祈願の初穂料は5,000円〜になっており、ご神職不在の時間もあるため、事前に予約されることが推奨されています。
また、毎年10月の第三日曜日には玉依姫命をお祭りする「玉依祭」が執り行われるので、日程を合わせてご参列されることもおススメです。(コロナなど感染症予防対策を講じている場合もあるので、事前確認されるようにお願いします)
龍口明神社の子宝ご利益スポット
龍口明神社の子宝ご利益スポットを4つ紹介いたします。
スポット1 「五頭龍大明神像」
1つ目は参道脇にある「五頭龍大明神像」です。
60年に一度の還暦巳年祭(己巳)の際にご神体が開帳され、江島神社さまの弁天さまと一緒に中津宮に安置されます。次回は令和31年/西暦2049年です。
60年に一度の機会に巡り合えない方のために、仏教の御前立のような考え方で作られたのが、この銅像になります。2021年末に建立されたばかりなので、金色が鮮やかな状態になっています。神職の話では、ご本殿の屋根の銅板と同じように時間経過とともに深緑がかった色に変化する見込みなので、今の状態を見られるのは幸運なのかも知れませんね。
スポット2 「五頭龍の絵」
2つ目は銅像を作る際に使われた「五頭龍の絵」です。
ご本殿に向かって右手に掲げられた五頭龍さまの大きな絵。神職の話では銅像を作る際の下絵として使われたもので、銅像完成後、期間限定で展示していたところ好評だったため、今は常設しているそうです。
現代では直接、目にすることができない龍が、どういう表情をしているのかを感じ取ることができご祭神を強く意識できるものとしておススメいたします。
この五頭龍が天女さまに恋をして、悪行を重ねていた状態から改心して人間の役に立つことをやってくれたことに想いを馳せながら願い事をされてみるのもいいですね。
スポット3 「月次祭」
3つ目は毎月1日と15日に執り行われる「月次祭(つきなみさい)」です。
おススメスポットという切り口ではないですが、毎月1日と15日の10時から1時間程度かけて執り行われる月次祭では、神職が祝詞奏上などの神事を執り行うことと併せて、参列者もいくつかの祝詞を一緒に発することができます。
慣れないながらも自分の口で祝詞を発すると、耳で聴き目で文字を追っている時には気づかなかった感覚を感じられるので、機会があったら参列されることをおススメします。
事前予約は不要で御初穂料は1,000円〜です。
スポット4 「江島神社」
4つ目はモノレールや車などで約20分のところにある「江島神社」です。
ご由緒の冒頭に書かれていた五頭龍が改心するきっかけになった天女が祀られていることもあり、龍口明神社と江島神社は夫婦神社という位置づけになります。
ご祭神の五頭龍大神の夫婦とされる天女(弁天)が祀られている江島神社をお参りすることで、夫婦和合のご神徳があると言われており、その結果として子授かりのご神徳があるとされています。
龍口明神社の子授かりお守り
玉依さま幸福守
玉依さま幸福守
1000円
子宝守(江島神社)
子宝守
1000円
龍口明神社の基本情報
神社名 | 龍口明神社 |
主祭神 | 玉依姫命(たまよりひめのみこと) 五頭龍大神(ごずりゅうおおかみ) |
住所 | 神奈川県鎌倉市腰越1548-4 |
電話番号 | 0467-32-0833 |
ご祈願受付 | 9:00〜17:00 |
駐車場 | 有り |
ご祈祷料 | 5,000円〜(要事前予約) |
昇殿参拝対象 | ご夫婦一緒に参拝可 |
郵送祈祷 | 郵送可 |
最寄り | 湘南モノレール西鎌倉駅より徒歩約10分 |
URL | https://gozuryu.com/index.php |