不妊治療専門のクリニック 医療法人浅田レディースクリニック(所在地:東京都港区他全国3院)は、地域における不妊治療の医療格差を調査するべく、北海道東北(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)、北関東(茨城、栃木、群馬)、南関東(埼玉、千葉、神奈川)及び甲信越(新潟、山梨、長野、静岡)で現在または過去に不妊治療を行った経験がある女性600名を対象に「不妊治療における地域医療の実態に関する調査」を実施いたしました。
調査結果サマリー
■地方在住者の不妊治療における通院の負担は?
・ 今まで受けた不妊治療に不満を抱いている人は3人に1人! また、仕事との両立において、不妊治療への難しさや不安を感じたことがある人は約9割。
・ 不妊治療と仕事を両立する上で地方在住者の半数以上が不妊治療の「通院時間が長い」「通院回数が多い」ことや「待ち時間が長い」など通院にまつわることに対して不安や不満に感じたことがあると回答。
・ 負担なく通院するためには、通院時間に【最大30分】まで許容できると答える人が最も高い中で、実際に通院に費やしている片道の平均時間は【45分】であり理想と現実のギャップが浮き彫りに!?
■不妊治療の施設選びで重視するポイントは?
・ 不妊治療専門の医療機関に通院する場合、より実績のある医療機関を希望する割合は、87.0%!
・ 不妊治療施設選びの際に重要視することTOP3
第一位「通院のしやすさ(74.8%)」第二位「治療方針、医師との相性(71.0%)」第三位「予約の取りやすさ(56.5%)」
・ 通院に費やす時間が他の地域より長い傾向にある北海道東北地方では、「治療方針、医師との相性」を重視する人が多い一方、不妊治療と仕事の両立が難しいと感じている人が多い北関東地方では、「予約の取りやすさ」を最も重視していた。
■地方には不妊治療専門の医療機関が足りていない?
・ 東京まで電車で1時間以内の南関東では「近くに不妊治療専門の医療機関が少なく、選択肢がない」と回答した人は28.0%と少ない一方、北関東在住者の回答は43.3%とその差は15ポイント以上!東京都から離れるほど「不妊治療の選択肢がない」と感じている人は増えていく傾向に。
・ 近くの婦人科に通って、大きな治療の際のみ都心で治療を受けるCentral Art Labの利用希望者は6割以上、「通院時間を短縮したい」からという理由が最多に。
<TOPIC1>地方在住者の不妊治療における通院の負担は?
■今まで受けた不妊治療に不満を抱いている人は3人に1人! また、仕事との両立において、不妊治療への難しさや不安を感じたことがある人は約9割。
31.9%の人が今まで受けた不妊治療に満足していないと感じており、およそ3人に1人が不妊治療に不満を抱いていることが分かりました。また約9割(88.2%)の人が仕事と不妊治療の両立に不安や難しさを感じたことがあり、地方在住者がストレスなく不妊治療を行うにはまだまだ課題があることが分かります。
■不妊治療と仕事を両立する上で地方在住者の半数以上が不妊治療の「通院時間が長い、通院回数が多い」ことや「待ち時間が長い」など通院にまつわることに対して不安や不満に感じたことがあると回答
「不妊治療は治療費への負担が大きい」ことに不安や不満を持っている人は70.7%と最多であると同時に、「通院時間が長い」ことが52.8%、「待ち時間が長い」ことが58.8%、および「通院回数が多い」が58%と通院にまつわる負担が大きいことに不安や不満を持っている人が多いことが分かりました。地方在住者は不妊治療専門の医療機関までの通院時間が長い傾向にあり、その上通院回数が多い事や待ち時間が長いことが更なる負担となっていることが分かります。
■負担なく通院するためには、通院時間に【最大30分】まで許容できると答える人が最も高い中で、実際に通院に費やしている片道の平均時間は【45分】であり、理想と現実のギャップが浮き彫りに!
通院時間について、負担なく通院するためには、片道で許容できる最大の所要時間は30分以内と答えた人が36.8%と最大の割合をしめる一方、実際に地方から不妊治療の通院をする際に片道で所要している平均時間は45.3分となっており、実態は理想の所要時間の1.5倍であること分かりました。
<TOPIC2>不妊治療の施設選びで重視するポイントは?
■不妊治療専門の医療機関に通院する場合、より実績のある医療機関を希望する割合は、87.0%!
不妊治療専門の医療機関に通院する場合、より実績のある医療施設を希望する地方在住者の割合は87.0%でした。全地域において実績のある不妊治療専門医療機関への需要が高いことが分かります。
■不妊治療施設選びの際に重要視することTOP3
第一位「通院のしやすさ(74.8%)」第二位「治療方針、医師との相性(71.0%)」第三位「予約の取りやすさ(56.5%)」
不妊治療をするにあたって、施設選びで重要視することについて調査したところ、「通院のしやすさ」を選んだ人が74.8%で最も多く、続いて「治療方針、医師との相性」が71.0%、「予約の取りやすさ」が56.5%でした。
■ 通院に費やす時間が他の地域より長い傾向にある北海道東北地方では、特に「治療方針、医師との相性」を重視する人が多い一方、不妊治療と仕事の両立が難しいと感じている人が多い北関東地方では、「予約の取りやすさ」を最も重視していた。
北海道東北地方在住者が不妊治療の通院をする際に、片道に所要する時間の平均は51.7分でした。他地域の平均時間と比べ最も長い結果となっています。また北海道東北方地方在住者は、「通院のしやすさ」(20.7%)や「予約の取りやすさ」(6.0%)よりも「治療方針、医師との相性」(48.7%)を重視する傾向にあることが判明しました。北海道東北地方在住者は特に自身に合ったクリニックを求める人が多いことが分かります。
一方で、予約の取りやすさを一番重視すると回答した人の中から地域の割合を比較すると、不妊治療と仕事の両立が難しいと感じている人が一番多い北関東地方の回答者が最多で34.0%でした。不妊治療における患者の課題と重視するポイントは地域によって傾向が異なることが分かりました。
<TOPIC3>地方には不妊治療専門の医療機関が足りていない?
■東京まで電車で1時間以内の南関東では「近くに不妊治療専門の医療機関が少なく、選択肢がない」と回答した人は28.0%と少ない一方、北関東在住者の回答は43.3%とその差は15ポイント以上!東京都から離れるほど「不妊治療の選択肢がない」と感じている人は増えていく傾向に。
東京まで電車で1時間以内の南関東(埼玉、千葉、神奈川)のうち「不妊治療専門クリニックが近くにない」と回答した人は28.0%と他の地域と比べて顕著に少ない一方、南関東と隣接する北関東(茨城、栃木、群馬)在住者の回答は43.3%とその差は15ポイント以上でした。東京都に隣接していない地域においては「不妊治療の選択肢がない」と感じているが多いことが分かります。
■近くの婦人科に通って、高度な治療の際のみ都心で治療を受ける「Central Art Lab」の利用希望者は6割以上、「通院時間を短縮したい」からという理由が最多に。
地域の医療機関との連携で、普段の一部治療は職場や自宅から近い医療機関で可能にし、高度な治療を行う際だけ提携先の医療機関へ通院する「Central Art Lab」という取り組みを利用してみたいと回答した人は66.3%と6割を上回り、その理由として「通院時間を短縮したいから」が61.8%と最多となりました。
また「Central Art Lab」を利用してみたいとあまり思わない及び全く思わないと回答した33.7%の人のうち、55.4%が現状に特に不満を感じていないことが分かりました。
【調査概要】
インターネット調査
・調査方法 :インターネットアンケート
・調査実施機関:楽天インサイト株式会社
・調査実施期間:2024年6月7(金)〜12日(水)
・対象地域 :北海道東北(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)、北関東(茨城、栃木、群馬)、
南関東(埼玉、千葉、神奈川)、甲信越(新潟、山梨、長野、静岡)
・対象者 :N=600(全て現在または過去に不妊治療を行った経験がある女性)
不妊治療中の患者さんの通院にかかる時間的・精神的負担を軽減する「Central ART Lab」とは
不妊治療専門のクリニック 医療法人浅田レディースクリニック(本社:愛知県名古屋市、理事長:浅田 義正)は、浅田レディース品川クリニックにて不妊治療中の患者さんの通院にかかる時間的・精神的負担を軽減するべく、地域の医療機関との連携で、職場や自宅から近い医療機関での一部治療を可能にする「Central ART Lab」構想と連携施設の募集を、2024年1月より開始しました。
「Central ART Lab」構想は、地域の病院・診療所・クリニックなどの医療機関と浅田レディースクリニックが連携をとり、採卵を行うまでの注射・エコー・採血・検査は連携先の医療機関で行い、採卵・受精操作・受精卵凍結・胚移植・凍結保存管理など、より専門性と技術性を伴う治療は世界最高水準の培養室設備と培養技術を有する浅田レディース品川クリニックで行うシステムです。
体外で受精させる技術であるART(生殖補助医療技術)の登録施設は、東京都のみで100を超える一方、東北や九州などをはじめとする地方地域では、各県で10施設に満たないという医療格差が大きい現状があり、*1医療機関が少ない地方から遠方までの通院を余儀なくされている現状があります。 「Central ART Lab」を導入することで、通院が足かせとなり希望している治療を受けられないなど、課題を抱えている方々の通院負担を軽減できるだけでなく、胚培養士の確保難や培養室の維持管理のハードルの高さから、高度生殖医療の提供を断念していた地域の医療機関も、連携することで自施設主体の高度生殖医療提供が可能になるなどメリットがあります。*1出典:公益社団法人 日本産科婦人科学会「施設一覧」
浅田レディースクリニックについて
「奇跡ではない 感動の妊娠との出会いをあなたに」をスローガンに不妊治療により患者の皆様を幸せにすることを目標とする不妊治療専門のクリニック医療法人浅田レディースクリニック。国内で数少ない顕微授精の実績があり、最先端の不妊治療を受けることが可能です。通常65%の採卵あたりの受精率が浅田レディースクリニックでは、85%以上。経過ではなく結果にこだわる治療を行っています。(公式HP:https://ivf-asada.jp/)