株式会社ベルタ(本社:東京都港区)が運営する女性ライフステージブランドBELTAは、子宮頸がん検診を受けたことのある586名の女性を対象に「子宮頸がん検診」に関するアンケート調査を実施いたしました。本アンケート調査を通して、子宮頸がん検診を受ける女性たちの検診前後の気持ちの変化や検診に対する考え方が明らかになりました。
2024年5月、日本医師会による記者会見にて、子宮頸がん予防のためのワクチンであるHPVワクチンのキャッチアップ接種に関する呼び掛けがありました。キャッチアップ接種とは、定期接種の時期に接種出来なかった人を対象としたワクチン接種のことをいいます。
年々増える子宮頸がんの疾病数を受けて、国はHPVワクチンの接種や、検診による早期発見を呼びかけています。しかし、日本におけるHPVワクチンの接種率は1.9%※1、子宮頸がん検診の受診率は43.6%※2と、諸外国に比べ低い割合に留まっているのが現状です。※3
中でも子宮頸がん検診の受診が進まない背景には、子宮頸がんに関する知識不足による危機感の欠如や、検診に対する不安や抵抗感が挙げられます。
今回、女性ライフステージブランドBELTAは、実際に子宮頸がん検診を受けたことがある女性を対象に「子宮頸がん検診」に関するアンケート調査を実施いたしました。
調査を通して、子宮頸がん検診を受ける女性たちの検診前後の気持ちの変化や、子宮頸がんに対する考え方や知識などの実態が明らかになりました。
半数以上の人が子宮頸がん検診を受ける前に抵抗や不安を感じている
まず、子宮頸がん検診を受けたことがある人は、どのようなきっかけで検診を受けているのでしょうか?
「初めて子宮頸がん検診を受けたきっかけは何ですか?」という質問に対し『自治体からの受診案内を受けて(33.4%)』という案内が最も多く、『会社の検診で項目にあったため(25.6%)』『特にきっかけはなく何となく(11.8%)』『妊娠初期に検査を受ける必要があったため(8.9%)』『妊活のチェックの一つとして(7.7%)』『気になる症状があったため(7.2%)』『友人や親に勧められて(4.9%)』『親族に子宮頸がんになった人がいるため(0.5%)』と続きました。
自主的に検診を受けにいくのではなく、自治体からの案内や友人など周りからの勧めといったきっかけがあって検診を受けに行く人が多いようです。
では、初めて子宮頸がん検診を受ける際は不安や抵抗はなかったのでしょうか?
「初めて子宮頸がん検診を受ける前、検診を受けることに対して抵抗や不安はありましたか?」という質問に対して、『少し抵抗や不安があった』『かなり抵抗や不安があった』と回答した人は53.7%でした。
子宮頸がん検診を受けることに抵抗を感じる人はどのようなことで抵抗を感じていたのでしょうか?
「(子宮頸がん検診を受けることに対して)どのような点で抵抗や不安がありましたか?」という質問に対して『検査にあたり痛みがあるのではという不安(41.6%)』という回答が最も多く、『検診で下半身を見られることへの恥ずかしさ・怖さ(34%)』『どのような検査をされるのかわからないことへの不安(22.9%)』『費用が高くかかるのではという不安(1.5%)』と続きました。
受けたことのない検査に、痛みが伴うのではないか?何をされるのか?と不安や怖さを感じる人がいるようです。
実際に子宮頸がん検診を受けてみて「痛み」や「費用」はどうだった?
今回のアンケートでは、実際に子宮頸がん検診を受けてみて「痛み」をどれくらい感じたのか、「費用」がどれくらいかかったのかについても聞いてみました。
「子宮頸がん検診を受けて、痛みは感じましたか?」という質問に対して『少し痛みがあったが耐えられる程度だった(52.6%)』という回答が最も多く、『痛くなかった(42.5%)』『とても痛かった(4.9%)』と続きました。
また、子宮頸がん検診を受けるにあたってかかった費用に関しては、自己負担はなかったと回答した人が32.9%、「(自己負担額)1001円〜5000円」と回答した人が24.7%と続きました。また、自治体の補助制度を活用した人は59.4%いました。
100%の人が「子宮頸がん検診を受けて良かった」と感じている
初めて子宮頸がん検診を受ける時には抵抗や不安を感じる人が多いことがわかりました。
では、子宮頸がん検診に抵抗や不安を感じていた人は、実際に検診を受けてみてどう感じているのでしょうか?
子宮頸がん検診を受ける前に「検診を受けることに対して抵抗や不安を感じていた」と回答した人を対象に「実際に検査を受けてみて、検査を受ける前までに感じていた抵抗や不安は払拭されましたか?」と質問したところ、88.3%が「完全に払拭された」「少しは払拭された」と回答しました。
また、「子宮頸がん検診を受けて良かったと思いますか?」という質問に対しては、『とても良かったと思う(77.3%)』と回答した人が最も多く、22.7%の人は『どちらかというと良かったと思う』と回答しました。受けなければ良かったと思うと回答した人は0人でした。
『子宮頸がん検診を受けてとても良かった、どちらかというと良かった』と回答した理由として
「受けていて損はないかなと思ったから」(20代後半女性)
「がんでないことが確認できたため。一緒に卵巣も異常でないことも診ていただいたため。」(30代後半女性)
「子宮頸がんでは無かったが、手前の異形成である事が分かった為、一般的な人よりも短いスパンで検査を受けることにしています。そのキッカケになりました。」(30代後半女性)
「妊活前に一つ心配を減らすことができたから」(40代前半女性)
「今まで怖くて受けてなかったが簡単に受けることができ、結果も大丈夫だったので安心したため。」(30代前半女性)
という意見が寄せられました。
また、今回の調査では子宮頸がんについて知っていることについても聞いてみました。
子宮頸がんに関する様々な知識について聞いたところ『子宮頸がんは進行すると治療によっては子宮を摘出することもある』ということを知っている人が65.2%と最も多く、一方で最も知っている人が少ない知識は『日本では年間に約3000名の女性が子宮頸がんで亡くなっている(13.8%)』ということでした。
子宮頸がんになる原因や症状に関する知識を持つ人に比べ、子宮頸がんによるリスクやどれくらいの人が子宮頸がんになっているかという現状に関する知識を持つ人が少ない傾向にあることがわかります。
まとめ
今回のアンケート調査では、子宮頸がんの検診に対して、半数以上の人が検診を受けることに対して、何かしらの不安や抵抗を感じていることが明らかになりました。
しかし、実際に子宮頸がん検診を受けた人の多くは、不安や抵抗が払拭されて、検診を受けて良かったと感じているようです。
子宮頸がんは、早期発見し治療を行えば助かるといわれる疾患です。
発見が遅れ進行してしまうと、命に関わる恐れや妊娠に影響を与える可能性もあります。
また、今回のアンケート結果では、検診の際に「子宮頸部異形成(子宮頸がんの一歩手前といわれている)」や「子宮頸管ポリープ」など子宮頸がんではない他の疾患が見つかったという人も複数名いました。
子宮頸がん検診は各自治体で実施しており、各市区町村で子宮頸がん検診の受診費用を助成する制度もあります。
子宮頸がんの検診は2年に一度の定期的な受診を推奨されているので、検診を受けたことのある人も、そうでない人もぜひ今後検診を受けられる際は調べてみてください。
「あの時こうしておけば良かった…」となる前に、子宮頸がん検診をはじめ、定期的に自分の身体を知るための検診や受診に行くようにしましょう。
調査概要
・子宮頸がん検診を受けたきっかけとして最も多いのは「自治体からの受診案内を受けて」
・初めて子宮頸がん検診を受ける時、検診に対して抵抗や不安を感じていた人は53.7%
・子宮頸がん検診を受ける前の抵抗や不安として最も多いのは「痛みがあるのではという不安(41.6%)」
・実際に子宮頸がん検診を受けてみて「痛くなかった」人は42.5%、「少し痛みがあったふが耐えられる程度だった」人は52.6%
・88.3%の人が子宮頸がん検診を受けてみて、検診前に感じていた抵抗や不安は「完全に・少しは払拭された」と感じている
・子宮頸がん検診を受けた人で「検診を受けなければ良かった」と感じている人はいない
BELTAのプレコンセプションケアの取り組み~「知らなかった」「やっていなかった」で後悔する人を減らしたい
女性のライフステージ変化をサポートするBELTAでは、プレコンセプションケアの普及に向けて様々な活動を行っています。
プレコンセプションケアとは、将来の妊娠や出産に備えて自身の身体に向き合い、必要な準備やケアを行うことを指します。厚生労働省をはじめ、様々な機関がプレコンセプションケアの普及に向けた取り組みを行っています。
BELTAでも、いつかの女性たちが「知らなかった」「やっていなかった」と、過去の知識不足や行動を後悔することがないよう、様々な年代を対象にした取り組みを行っています。
BELTAのプレコンセプションケアの取り組み
【会社概要】
会社名称 株式会社ベルタ
所在地 東京都港区北青山2-12-28青山ビル5階
代表者 代表取締役社長 武川克己
事業内容 ライフステージマーケティング事業
※1:厚生労働省「定期の予防接種実施者数」HPVワクチンを3回接種した人の割合
※2:国民生活基礎調査データ参照
※3:厚生労働省 がん対策推進企業アクション事務局HP参照