■「みんなに知ってほしい男性妊活」セミナーレポート
今回、アンファーで働く社員に対して、性の健康に関する調査を実施しました。女性の健康課題を解決する意味を指す、「フェムテック」の認知率は男女共に高い結果となりました。一方で男性の健康課題を解決する意味を指す、「メンテック」に関しては依然として認知度が低い結果でした。この結果を受けて、まずは社員の意識改革を行いたいという想いから、社員向けにセミナーを開催しました。今回のセミナーではDクリニック東京の辻村晃医師にご登壇いただき、「みんなに知ってほしい男性妊活」をテーマに、男性不妊などの男性特有の健康課題の現状や、男性側が妊活中にできることを中心に解説いただきました。
男性不妊の現状
日本の不妊治療件数は年々増加しており、世界一の不妊治療大国とも言われています。また、不妊の原因の約半分は男性側にあると言われており、その約8割が精液の質が悪い、「造精機能障害」です。辻村医師によると、男性の約7割は精液検査を受けたことがなく、Dクリニックの男性妊活外来で精液検査を受けた方の4人に1人は精液の質が悪いそうです。男性は自分の精子に問題があるとは思っていないことから、医療機関を受診する機会がなく、まだ自分事化できていない人が多いのが現実です。
セミナー後、アンファー社員に向けてアンケートを実施し、セミナー前後における男性の健康課題に対する意識変化を調査しました。
【調査概要】
時期:2024年8月
対象:20~60代の男女(男性49名、女性77名)
方法:Web調査
【調査結果サマリ】
① セミナーを受講した男性の健康意識が向上。男性・女性共に、「リテラシーを高めること」が重要だと認識!
② 「2人目妊活にも活かせそう」「パートナーにも知ってもらいたい内容だった」など満足度の高さが分かるコメントが多数!
■セミナーを受講した男性の健康意識が向上。男性・女性共に、「リテラシーを高めること」が重要だと認識!
「いつ頃から自身の性の健康状態に気を遣うようになりましたか?」という男性への事前質問の結果、36%が「気を遣ったことがない」と回答しましたが、セミナー後には96%の人が性の健康について意識しようと思ったと回答し、性に対する健康意識が向上したことが分かりました。
また、セミナーを受講した女性も共通して、性の健康に対する「リテラシーを高めること」が重要だと考えていることが分かりました。
■「2人目妊活にも活かせそう」「パートナーにも知ってもらいたい内容だった」など満足度の高さが分かるコメントが多数!
今回のセミナーは男性だけでなく、女性に対しても満足度が高く、参加した139名すべての方より「満足した」という回答を得られました。セミナーを受講した社員からは、「2人目以降の妊活にも役立ちそうな新たな情報もあり、とても参考になった。」「パートナーにももっと知ってもらいたい内容だった。センシティブな話題なので、こういったセミナーで学ぶ機会を設けて、もっと多くの男性のリテラシーが高まるとうれしい」 などポジティブな意見が挙がりました
今回のセミナーは、オムテックが掲げる「妊活を女性だけのものにしない」というミッションをもとに、性別を問わず、妊活を相互理解できる場として提供することができました。
■「メンテック啓発プロジェクト」始動
今回の調査を通して、メンテックに対する認知・理解不足が浮き彫りとなり、多くの男性がどのようにアクションをすればよいかわからないという課題を抱えていることが分かりました。このような現状を踏まえ、この度オムテックは、「メンテック啓発プロジェクト」を始動いたします。
具体的な活動内容として以下の2つを中心に行っていく予定です。
① メンテックに関する定期的な調査および、情報発信。
② メンテック領域に興味のある企業様との啓発施策の実施。
引き続き、辻村先生ご協力のもと、企業セミナーを開催してまいります。ご関心がある企業様がいらっしゃいましたら是非オムテックまでお問い合わせください。
本プロジェクトを通して、自ら行動する社会を実現のために、どのようにアクションすればよいかわからない男性たちに、性の健康に対する正しい情報や正しいケアを提唱していきます。自分のカラダを知り、それをケアして、周りにシェアすることが当たり前な世の中になるよう、オムテックは活動してまいります。