利用者数60万人(※1)のPMS対策アプリ「ケアミー」を運営する株式会社ヘルスアンドライツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:吉川雄司)は、この春から新社会人として働く女性100人と、社会人歴2〜4年目の女性300人に「健康と仕事に関する意識調査」を実施しました。
働く女性の66%が経験している(※2)PMS(月経前症候群)とは、女性ホルモンの変動などの影響で、生理前3~10日間に表れ、生理が始まると治まる精神的、身体的症状のことを指します。抑うつや不安、イライラなどの精神的症状や、頭痛や腰痛などの身体的症状が代表的です。
経済産業省の調査(※3)では、働く女性の約4割が女性特有の健康課題などにより「職場で何かをあきらめなくてはならないと感じた経験がある」と回答するなど、生理痛やPMSといった女性特有の健康課題は、女性のキャリア形成に大きな影響を与えることがあります。 調査の結果、新社会人の抱えている不安や対策方法、実際に働いている先輩社会人とのギャップが明らかになりました。
(※1)プレスリリース「PMSの対策アプリ「ケアミー」利用者数60万人を突破!憂鬱な生理前を変えるフェムテック、男性からも支持」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000042562.html)
(※2)⽇本医療政策機構「働く⼥性の健康増進に関する調査2018」(https://hgpi.org/research/809.html)
(※3)経済産業省「健康経営における女性の健康の取り組みについて」(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/josei-kenkou.pdf)
調査サマリー
■学生時代は休むことで対処できた生理痛やPMS、社会人になったらどうすればいい?生理痛やPMSの不調を抱える新社会人の9割が新生活に不安を感じている。
■先輩社会人の6割弱は「生理痛やPMSを理由に休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響が出る」と回答。新社会人の想像以上に、先輩社会人は生理痛やPMSを理由に休みづらく、仕事に影響が出ると感じている。
■休暇制度利用や周囲の理解などの対策は、新社会人の”理想”と先輩社会人の”現実”にギャップがある。
■新社会人の約5人に1人が低用量ピルの服用を検討している。
調査概要
・調査期間:2024年4月1日~4月3日
・調査対象:生理痛やPMSの不調を抱える新社会人の女性100人、生理痛やPMSの不調を抱える社会人2年目~4年目の女性300人
・調査方法:インターネット調査
※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しています。合計しても100%にならない場合があります。
※本調査結果は、広くご活用ください。データの引用・転載時にはクレジット「PMS対策アプリ『ケアミー』調べ」を明記していただくようお願いいたします。
調査詳細
■学生時代は休むことで対処できた生理痛やPMS、社会人になったらどうすればいい?生理痛やPMSの不調を抱える新社会人の9割が新生活に不安
生理痛やPMSの不調を抱える新社会人女性100名に対し、社会人生活を送る上で、生理に関する不調について不安があるか尋ねたところ、43.6%が「とても不安がある」、50.9%が「少し不安がある」と回答。9割以上が新生活に不安を抱えていることが分かりました。
具体的に不安を感じることについては、「学生時代は、PMSの症状がひどいときには授業を休むことで対処できたが、社会人になったら生理痛やPMSを理由に休みにくくなるのではないか」「情緒不安になり、周囲の人とコミュニケーションに支障が出るのではないか」「仕事のパフォーマンスに影響が出てしまうのではないか」などのコメントが寄せられました。
■先輩社会人の6割弱は「生理痛やPMSを理由に休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響が出る」と回答
さらに、新社会人100人と先輩社会人300人を対象とした調査では、先輩社会人の6割弱が「生理痛やPMSを理由に休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響が出る」と回答しました。一方、新社会人では、「生理痛やPMSを理由に休みにくいのでは?」「仕事のパフォーマンスに影響が出るのでは?」という不安を抱える人は5割弱でした。この結果から、新社会人が想像している以上に、先輩社会人は生理痛やPMSを理由に休みづらく、仕事に影響が出ると感じていることが分かります。
■休暇制度利用や周囲の理解などの対策、新社会人の”理想”と先輩社会人の”現実”にギャップ
このような不安や困りごとについて、新社会人がどのような対策を考えているのか、また先輩社会人が実際にどのような対策をとっているのか調査しました。
生理痛やPMSを理由に、休暇制度や在宅勤務制度など会社の制度を利用している先輩社会人の割合は、新社会人の約半分に留まりました。理由としては、「上司に生理が理由だと話しにくい」「他の人が利用しているか分からないから申請しづらい」「不調のたびに、柔軟にスケジュールを調整できない」などが挙げられました。
この結果から、新社会人の理想と先輩社会人の現実にはギャップがあり、不調を感じていても、実際には休暇を取得したり勤務を調整したりしづらいという実態が見えてきました。また、生理痛やPMSのことを上司や同僚に話す先輩社会人の割合も新社会人の約半数にとどまり、周囲の理解を得たいと思っていても、実際にはハードルが高いことが分かります。
■新社会人の約5人に1人が低用量ピルの服用を検討
さらに、生理痛やPMSへの対策として、低用量ピルの服用を検討している新社会人の割合は23.1%でした。日本のピル服用率は2.9%(※4)ですが、生理痛やPMSの不調を抱える新社会人では、約5人に1人が低用量ピルに関心を持っています。生理に関する不調は我慢してしまいがちですが、少しでも不調を感じたら婦人科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
(※4)国連「避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)」
調査結果についてのコメント
(株式会社ヘルスアンドライツ代表取締役 吉川雄司)
生理痛やPMSを理由に休暇を取得したり、周囲の理解を得たいと思っていても、実際にはハードルが高いと感じる女性が多いのが現状です。企業側は、休暇制度の整備だけでなく、女性特有の健康課題について周囲の理解を深め、休暇を取りやすい環境を整備することが重要です。
また、生理痛やPMSなど、生理に関する不調は我慢せず、適切な治療を受けることで、仕事のパフォーマンスの低下を防ぐことができます。低用量ピルをはじめ、さまざまな対処法があります。女性の健康をサポートする医療へのアクセスが整い、一人ひとりが自分に合った治療法を選択できることも重要だと当社は考えています。
当社の提供するPMS対策アプリ「ケアミー」は、精神的・身体的な不調の記録をもとに今後の不調の予測ができる機能や、婦人科受診の必要性などを気軽に相談できる相談チャット機能を備え、PMSに悩む女性をサポートしています。こうしたサービスの提供を通して、働く女性の生産性向上やキャリアを断念する女性の減少を目指し、働く上でのジェンダーギャップの解消に貢献してまいります。
代表取締役 吉川雄司
1989年大阪府枚方市生まれ。大阪大学卒業後、外資系消費財メーカーのP&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)に入社。その後、人材採用領域のWebメディアを運営する株式会社ワンキャリアの執行役員を経て、2018年1月に株式会社ヘルスアンドライツを設立。ユーザーインタビューを通じてPMSによる悩みを抱えるカップルが多いことに着目し、PMSに悩む女性自身とそのパートナーである男性の悩みを解決するアプリとしてケアミーをリリース。女性の健康課題に関わる正しい知識を誰もが適切なタイミングで得られる社会を目指し、企業等に対する生理や妊娠に関する知識の啓発活動にも注力。著書に「やさしく正しい妊活大事典」(プレジデント社)がある。
PMS対策アプリ「ケアミー」について
ケアミーは、生理前に体や心に不調が起こるPMSの対策に特化した、産婦人科医監修のアプリです。利用者の過去のデータをもとに、PMSによる不調を分析・予測します。また、PMSによる不調をLINEでパートナーに共有することができます。 アプリのメインカラーには、ヘルスケアを連想させ、かつジェンダーニュートラルなグリーンを採用。また、画面に広告を表示せず、利用者の使いやすさを重視したシンプルなデザインを追求し、アプリストアの5段階評価では4.6という高い評価を獲得しています。
■ケアミーの特徴1. PMSの予測機能
「PMSのせいで仕事やプライベートに支障がでる」悩みを解決
ケアミーの予測機能は、利用者が入力するデータ(気分の変化、身体的な症状、生理周期など)を独自の予測モデルで分析し、いつ、どんな症状が、どのくらいの頻度で起こるのかを予測して利用者にお知らせします。これにより、「PMSで仕事やプライベートに支障が出る」という悩みを解決します。
【利用者の声】
不調のピークがいつ来るのか分かるので、翌週の仕事の調整やスケジューリングに役立ちます!また、以前はわけも分からずイライラしたり落ち込んだりしていましたが、今は事前に心の準備ができるので気持ちが楽になりました。(26歳・女性)
【利用シーンを描いたマンガはこちら】
■ケアミーの特徴2.生成AIを活用した相談チャット機能
「受診すべきか分からない」不安を迅速に解消
産婦人科医監修の相談チャット機能は、過去にケアミーの利用者から寄せられた1万件以上の相談データおよび生成AIを活用し、月経トラブル、PMS、妊活、不妊、婦人科系疾患など女性の健康に関わる相談に幅広く対応します。24時間いつでも利用可能で、利用者からの相談に約30秒で返答。これにより、「受診すべきかどうか分からない」「受診したが、医師に聞きたいことを質問できなかった」といった不安を迅速に解消し、多くの働く女性にご活用いただいています。
【利用者の声】
・受診の目安を教えてくれるので、ちょっとしたことでも気軽に相談しています。働いていると日中は利用しにくいですが、24時間対応なので深夜でも相談できるのがありがたいです。(25歳・女性)
・病院では聞きにくいような些細な質問をしても、優しく丁寧に必要なことを返信してくれるので、とても安心できます。(35歳・女性)
【「ケアミー」アプリダウンロードURL】
iOS https://apps.apple.com/jp/app/id1505033077
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.healthandrights.coyomiv2
メディア関係者の方へ
今回のリリース内容に関する取材、インタビューをお待ちしております。 「生理やPMSの課題」「男性への啓発の重要性」「フェムテック」ほか、「女性の健康課題」「健康経営」「女性の活躍推進」「ジェンダーギャップ」「妊娠・不妊」「ピル・緊急避妊薬」「包括的性教育」など、様々な切り口での情報提供が可能です。お気軽にご連絡ください。
会社概要
会社名:株式会社ヘルスアンドライツ
代表取締役:吉川雄司
設立日:2018年1月17日
所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-6-2 エクラート渋谷
事業内容:産婦人科医監修のPMSの対策アプリ「ケアミー」運営、その他生理や妊活に関する書籍やWebメディアを通した情報発信