出生率減少の原因は”妊活”に対する男女の意識の差!パートナーと協力して妊活に取り組めている都道府県No.1は香川県

アンファー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:𠮷田南音 以下「アンファー」)は、”2023年の出生数が過去最低であった”という厚生労働省の発表を受け、結婚と出産に関する調査をいたしました。調査の結果、妊活に対する意識が男女で大きく違いがあることがわかりました。

■2023年の合計特殊出生率が過去最低に

1人の女性が生涯で出産する子供の数を示す「合計特殊出生率」は前年から0.06ポイント下がって「1.20」となり、過去最低を更新したと2023年6月5日(水)に厚生労働省が発表しました。東京都は都道府県別で最も低く、前年度から0.05ポイント下がり「0.99」となり、全国で初めて「1」を下回りました。去年1年間に生まれた子どもの数は、前の年から4万人余り減り、72万7,277人となりました。

また、婚姻年齢の平均は年々上昇しており、初婚は男女共に20代後半~30代前半で、再婚は男女ともに30代後半~40代前半となっています。この結果を受けて、将来子どもをもつことの意識や、妊活・出産に関するアンケート調査を実施しました。

【調査結果サマリ】

①   子供を希望しない割合が半数以上。最も多い理由は「年齢的な問題」で晩婚化が影響か

②   妊活に対する意識は男女で大差が。女性の熱心さに比べ、平等に取り組めている“つもり”の男性が多い傾向

③   パートナーと協力して妊活に取り組めている都道府県ランキング。第1位は「香川県」

■子供を希望しない人が半数以上。最も多い理由は「年齢的な問題」で晩婚化が影響か

「将来、子供を希望するか」調査したところ、約55%が子供を望んでいないことが分かりました。また、子供を希望しない人に「希望しない理由」を調査したところ、「年齢的な問題」という回答が一番多い割合を占めました。このことから、晩婚化が出生数減少の原因に寄与していることが考えられます。

■妊活に対する意識は男女で大差が。女性の熱心さに比べ、平等に取り組めている“つもり”の男性が多い傾向

「パートナーと協力して妊活に取り組んでいたと思うか」という調査結果を見ると、一見、平等に取り組めているように見えますが、男女での妊活に対する意識に差がありました。「妊活に向けて重要だと思う取り組み」について調査をしたところ、全ての回答で男性が女性を下回る結果となりました。特に差が見られた項目は、「食生活を改善する」「妊活に関する正しい情報を集める」「禁酒・喫煙を行う」「不妊治療専門のクリニックへ行く」の4項目であり、男性は女性の約半数以下の結果となりました。

この結果から、女性の方が嗜好品を我慢したり、クリニックに通ったりと自身の生活を変えて熱心に取り組んでおり、負担が大きくなっていることに比べて、男性側はどこか他人事になってしまっており、積極的に取り組んでいる“つもり”でも意識の差が生まれていると考えられます。この男女間の意識の差がパートナーとの不仲やセックスレスなどにつながりまた別の理由での出生率低下につながってしまう可能性も考えられます。

パートナーと協力して妊活に取り組めている都道府県ランキング。「第1位は香川県」

「パートナーと協力して妊活に取り組めていると思いますか」という調査結果をさらに分析した結果、「取り組めている・まあ取り組めている」と回答した割合が一番高い都道府県は香川県でした。2位が徳島県、3位が高知県であり、四国地方が上位を独占する結果となっています。1位の香川県では「将来の子供希望で子供を欲しいと思っていない」と答えた割合が47都道府県で46位と、いつかは子どもがほしいと考える人が多く、「男性不妊」への罹患不安を持つ男性の割合が47都道府県で最も多いという結果から、男性側の妊活に対する意識が高いことが考えられます。現在の日本では男性不妊・男性側の妊活への意識はまだまだ低く、妊活を自分ゴト化できていない男性側のリテラシー向上が不可欠であり、「妊活を女性だけのものにしない」という精神が大切だと考えられます。

■この調査に関して男性不妊治療の第一人者である辻村教授にコメントをいただきました

辻村 晃 (つじむら あきら)

日本泌尿器科学会 専門医・指導医

日本生殖医学会 生殖医療専門医・指導医

略歴

順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科 教授

Dクリニック東京 医師

兵庫医科大学卒業。国立病院機構大阪医療センター勤務後、ニューヨーク大学に留学し細胞生物臨床研究院を務める。大阪大学医学部泌尿器科准教授などを経て、順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授。Dクリニック東京でも従事。

◇調査結果に対して

出生数減少の原因は一概には断定できず、様々な要素が組み合わさっていると考えられます。その点においては、「妊活に対する意識の差」も一つの要因となっていると思います。未だ、妊活は女性の領分という考え方を持っている方もおり、ブライダルチェックの受診数では女性の方が多い状況です。妊活は男女二人の協力がなければ成り立たなく、男女平等という認識があること自体、どちらかに負担がかかっていると思われます。平等ではなく、男性がより意識をもって相手を思いやり、二人で話し合いながら妊活をすることが重要です。

 

◇男性側が日常でできる妊活ケアとは?

「生活習慣を見直すこと・過度なストレスがかからないようにすること・気持ちをリセットしてリラックスできる時間をつくること」が特に重要です。過度の飲食や飲酒、深夜まで起きていること、運動不足などは妊活ケアにも大敵のため、規則正しい生活習慣を身に着け、適度な運動を心がけましょう。また、子供ができないプレッシャーなどを感じることもあるため、パートナーとよく話し合う時間を設け、パートナーと一緒にリラックスする時間も必要です。


■夫婦で協力して妊活に取り組めるアイテム

 妊活中のふたりの新習慣

 カラダづくりサポートする「妊活お出汁」

商品名:はぐくむお出汁

〈栄養機能食品:鉄、亜鉛〉

販売名:オムテック はぐくむお出汁

容量:140g

 価格:2,130円(税込) 2,300円(税込)

・HOMTECH(オムテック) ブランドマネージャー 柳瀬 翔太コメント

不妊原因の約半分は男性側にも原因があると言われていますが、それ自体を知らない、知っていても自分事化できていないため、精液検査や日常生活の見直しなど、具体的なアクションに移れないというのが現状の問題だと思います。

 我々オムテックのミッションとして、まずは男性不妊の認知拡大、またその原因に対しての正しい情報やケアアイテムを提供することだと思っています。私自身も妊活を経験していますが、共働きのご夫婦も多くなっている中、どちらか一方が引っ張っていくスタイルでは心身ともに限界がきてしまいます。両者が自身のカラダのケアに努め、二人で歩み寄って妊活に取り組むことが当たり前な世の中になるように尽力していきます。

・HOMTECH(オムテック)とは?

HOMME(男性)とTECHNOLOGY(テクノロジー)をかけ合わせた造語で、男性特有の健康課題に対し、正しい情報や正しいケアを提唱していくことで解決するメンテックブランドです。

 「HOMTECH」公式サイト:https://homtech.angfa-store.jp/

【調査概要】

①    

時期:2024年6月

対象:10~50代の男女(男性150名、女性150名)

方法:Web調査

②    

時期:2024年3月

対象:20~70代未満の男女(4,700人)

方法:Web調査

アンファー株式会社について

アンファー株式会社は、1987年に会社設立。「予防医学」をタグラインに掲げ、“「いつまでも美しく、健やかに生きる」というエイジングケア・ライフスタイルの実現を目指す”トータルヘルスケア・カンパニーです。多くの医師や臨床機関・研究機関との密接なリレーションを構築しながら、「スカルプD」シリーズをはじめ、化粧品、食品等、様々なエイジングケア商品・サービスの企画・研究開発および販売を行っております。2019年4月10日より、“Dクリニックグループ”※に参画しました。

※Dクリニックグループは、「医学」を背景として、共通の目的と理念を実現するために、企業、クリニック、NPO法人団体等により発足したグループです。