口コミ・評判について: 国立国際医療研究センター病院 (Y M)

ご家族が急患でこちらにご入院なさって他の方のレビューを読み、不安に感じていらっしゃる方もいらっしゃるかと思い、ご参考までに同じ立場での体験と思いを書かせていただきます。（星３つは中立的な視点という意味合いを込めました。有名人でもお金持ちでもなく家族の回復を願う一般人です。病院関係者でもありません。）

高齢の親が寝込んでしまいかかりつけのお医者さんに診察を受け、地域の救急病院に入院し、そちらでは手術できない病状ということで転院先を担当の先生が探してくださいました。経過次第では突然死もあり得るということで暗澹たる気持ちになりました。（詳しい病状はプライバシーの観点から伏せさせていただきます）
いくつも思い当たる病院をあたってくださり、すべて断られ、唯一病床が空けば受け入れていただけるという回答があったのが国立国際医療センター病院でした。翌日受け入れていただけることになり心から感謝しました。

転院当日医療タクシーで転院元の指示通りに動いたのですが、話が通っていなかった模様で、２０分ほど車内で待ち、元の指示とは異なる救急車の入り口から病棟に入りました。ご対応くださった受付の方も看護師さんも大変ご親切な方でした。
（※入院の連絡が通っていなかった点は不信感を抱きました。他の方のレビューにも異口同音のご体験が散見されす。しかし、これは急患をできる限り受け入れてくださっている故の致し方なさなのではないかと今では思います。）

入院手続きで私が病室を離れた間に先生方がいらっしゃり、入れ違いでお目に掛かることができませんでした。入院２日以降は院内感染防止のために面会時間が１５分に限られていて、転院元との差を感じました。（単純に私がさみしさを感じたのだと思います）
”突然死の可能性”を考えてできる限り毎日面会に行くようにしました。親は食が細り、痛みで夜も眠れないと訴え日に日に声が弱っていきました。

午後の面会のために仕事を休んだので時間ができ、いろいろと考えてしまいました。そしてこちらのレビューも見つけて投稿日の新しめのものに目を通し、不安が大きくなってしまいました。
かかりつけの先生にご連絡しご相談したところ、家族の目から見た素人考えでも弱っているように見えることを伝え、現在の病状を入院先にお尋ねするのは何も問題ないことですからまずは総合窓口に電話で相談してみては？とアドバイスいただきました。

翌朝、代表電話にお電話して私の説明の拙さからご対応くださった方を少しいら立たせてしまったのですが入院階の受付に回してくださって、患者名と病状を伺いたい旨をお伝えしました。
（※電話受付の方のご対応についてのレビューも散見されました。お忙しい中のご対応なので簡潔にこちらの希望を伝える工夫を私ができればスムースに進んだかもしれないと思います）

タイミングが良かったからだと思うのですが、お電話した当日に先生にお目に掛かって病状のご説明を受け、今後の治療の流れを伺い、不安が払拭されました。

こちらのサイトのレビューを読んだ段階ではいろいろな思いが頭をよぎりました。世界に一人しかいない大切な家族の命に係わる話ですので。
今回の私の経験から思うのは、疑問に思うことや不安がある場合は自分の中で押しとどめずに総合案内の窓口ですとか、代表電話に相談・報告することも患者とその家族の側にも必要ではないかと思います。相手の先生は悪気ない言動と自覚なさっている可能性はないでしょうか。”対応が横柄だった”というレビューもありますが、命に係わることでなければスルーして、命に係わることだったら相手に直接自分の気持ちを伝えて意見を聞いて、納得いかなければ相手のお名前をお尋ねして覚え、ほかの職員さんや窓口にさらに意見を聞いてみてもいいんじゃないかと思いました。

”渡る世間に鬼はなし”と言いますが、本当に何かに困ってしまったら、礼節をわきまえて筋を通してお願いしたらどなたかがなんらかの解決策を提案してくださるかもしれません。

こちらの病院で治療を受けて、予後が芳しくなかったご家族のレビューも読みました。我が事として読み、大変お気の毒に思いました。たまたまですが、病院名で検索したところ医療過誤による死亡事故の訴訟のニュースがありました。本当に納得いかなければそのような行動もとれるのだと思います。
もう一つの偶然で朝のニュースで医療従事者の残業時間の長さが報道されていました。働き方改革（改悪？）の変化により４月から残業時間に制限がかかるそうです。今日家族の病状を説明してくださった先生も目の下にうっすらとクマが出ていました。そんな中で病状説明の時間を求めることに罪悪感を覚え、いただいた時間に感謝しました。

こちらの病院のようにほかの病院が受け入れられない急患をできる限り受け入れるには、無理と努力と思いが支えになっているんだと思います。治療を受けるうえで不安を覚えることもあると思いますが、相談する相手は、命を救うために無理をして疲れているかもしれない、と一息考えてお話したら物事がよい方向に行くのではないかと思います。

このレビューを読む方のご家族が入院なさっていらっしゃったら、順調な治療と回復をお祈りします。
最悪を覚悟して、最善と思える行動で家族を支えていきましょう！
先生方、看護師の皆様には感謝の気持ちしかありません。