口コミ・評判について: 倉敷中央病院 (N)

患者の痛みをもっと考慮した診察をしていただきたかったです。

職務中に尿毒症のネコに人差し指を噛まれ、感染を起こして人差し指が親指の太さにまで腫れ上がり緊急外来で受診しました。

診てくださったのは若い先生(A)でした。彼女の少し後ろには恐らく先輩であろう先生(B)が腕を組んで立っていて、彼女の診察を見ていました。
私も動物相手ですが医療従事者なので、まだ教育を受けてる新人の先生なのだろうとなんとなく察しましたし、どの先生も最初はいくつかの小さな失敗や特訓としての診察などの経験を積んで成長していくことは理解していますので、若い先生であろうとそこで偏見はありません。

もともと傷口から排膿があったこともあり、患部の腫脹は膿によるものとの判断で局所麻酔と切開、排膿処置と洗浄を行うとの説明がありました。
しかし局所麻酔がなかなか効きませんでした。麻酔がどの患者にも全く同じように効くわけではないことも理解しているのでこの時点では何の不信感もありませんでしたが、あろうことか先生Aは私が痛いと言っているにも関わらず無理やり膿を絞ろうと指を力いっぱい握ったり、挙げ句のはては剪刀(ハサミのような器具です)の先を小さな傷口にねじ込み、数ミリでしたがそのままバツンと皮膚を切りました。
この年で病院で悲鳴を上げて泣き叫ぶことになるとは思いませんでした。
そこでやっと口を出してきた先生B。もっと早く止めてくれよと思いましたが、まあ先輩なようなのでまともな処置をしてくれるんだろうと思いました。
先生Bは、麻酔をうまく投与できていないのではと先生Aに指摘。そしてあろうことか、麻酔が本当に効いているのかどうかの確認のために注射針でブスブスと私の指の根元を何度も刺し始めました。
相手は人間ですよ？指で触れて、まず感覚があるかどうか言葉で確認すれば局所麻酔が効いてないことは分かりますよね？
「ここも痛い？」「痛いです」「え、ここも？」「痛いです」「おかしいなぁ」
信じられないかもしれませんが、本当に何度もこんなやり取りをしながらずっと針で刺され続けました。気がつけば私の指のいろんなところから出血してました。

そして極めつけは先生Cの登場。先生Cはさらにご年配の方でした。エコーを押しながらやってきて、嫌な予感はしました。
いまさら画像検査でなにをチェックすんの？って。
先生Cは私の指にエコーのプローブをあてて指の組織をチェックし、こう言いました。
「これは蓄膿じゃなくて指の組織そのものが腫脹してるから、排膿処置は意味がない」

結局そのまま抗生剤を処方され、帰宅しました。

私は人間の医療のスタンダードとか、フローチャートなんてものも知りませんが、普通は侵襲度の低い検査・治療からするのが当たり前ではないのですか？
そうでなかったらごめんなさいですが、目の前で痛いときちんと言葉で伝えている患者に容赦なく意味のない治療を続行できるその精神は何なのですか？
なぜ始めに画像検査を行わなかったんですか？痛みのない検査を先に行い、必要だと判断してから痛みの伴う処置をするほうが単純に患者に優しいと思えないのですか？

緊急外来なのであくまで応急処置になることは分かっています。
お忙しい中で夜遅くに対応してくださったことも、薬を処方してくださったことも感謝しています。
その後整形外科で１年以上診ていただき、残念ながら感染により骨が溶けて関節痛の可動域も狭まってしまいましたが(これは１件目の病院での抗生剤が効かないまま同じ治療を続けられてしまったせいなのでこちらの病院のせいではないです)正しい抗生剤の処方で感染を食い止めてくださり断指に至らなかったことにも感謝しています。
ただ、患者の痛みにあまりにも配慮が足りないと感じました。