ともこさん(32歳)& ようすけさん(38歳)NO.27

卒業生について

女性プロフィール
仮名:ともこ
性別:女性
年齢:32歳
職業:会社員
趣味:旅行
妊活・不妊治療
1人目の治療
治療開始年齢:31歳開始
治療期間:約1年3か月
タイミング法:◯
人工受精:3回
     

男性プロフィール
仮名:ようすけ
性別:男性
年齢:38歳
職業:会社員
趣味:旅行
妊活費用
初回検査:約4万円
タイミング法:6周期で約4万円
人工授精:3回で約5万円

    
クリニック名: 大阪市
※以下のインタビューは、あくまでの卒業生の感想であり、登場する個人・法人に関する感想として、1つの参考情報として頂けましたら幸いです。
妊活・不妊治療中の方へ 応援メッセージ

ともこさん:少しでも不安があれば、早めに治療を開始して損はないと思います。時間は待ってはくれません。
検査することでわかることがあると思いますし、パートナーと話し合うきっかけにもなると思います。

私は最初、自分が不妊治療をするなんて全く想像もしていませんでした。クリニックに行くたびに、真剣に子供が欲しくて悩んでいる方々がこんなにたくさんいるのかと感じます。保険適用も始まり、少しずつ環境も整ってきていると思うので、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいと思います。


ようすけさん:不妊治療はどうしても女性に負担がかかります。通院するのも、薬を飲むのも、注射をするのも主に女性です。パートナーに寄り添って、二人三脚で治療を進めていくのが大切だと思います。

自分が直面するまで不妊治療については何も知りませんでしたが、向き合うことで夫婦の絆もより深まったように思います。

インタビュー概要

2022年5月17日にともこさん&ようすけさんご夫妻にお応えいただきました。不妊治療の迷われているなら、検査を受けてみること、ご夫婦で治療に対する思いの違いも、思いやって話し合って進んでいくことの大切さがとても伝わりました。ともこさん&ようすけさんご夫妻、貴重なお話をありがとうございました。
子授かりネットワーク Koshi

質問:不妊治療を始められたきっかけを教えてください。

Koshi

治療をしようと思われたきっかけを教えてください。

ともこ

私たち夫婦は結婚前から「二人くらい子供がいたら素敵だよね」と話していました。
年齢のこともあり、早めに子供が欲しいと思っていたので、結婚式を挙げた後、すぐに妊活を始めました。基礎体温を記録したり、排卵検査薬を使用したりして、自分たちでタイミングを取っていましたが、半年ほどたっても妊娠の兆しが全くなく、次第に不安になっていきました。

この時、夫はそこまで気にせずゆったりと構えていたようですが、私の方はなぜできないのだろうとかなり焦りを感じていました。インターネットなどで不妊に関する情報を集めていくうちに、検査だけでも早くした方がよいと思うようになり、自宅近くの不妊治療クリニックを訪れたのが治療を開始するきっかけでした。

質問:治療の流れを教えてください。

Koshi

治療の流れについて教えて下さい。

ともこ

最初に訪れたクリニックでは、妊娠の仕組や治療の流れ等を詳しく教えていただきましたが、結果的に診療時間と私の仕事の都合が合わず、通うことは断念しました。

その後、夜や休日も対応している大きなクリニックに移ろうとしましたが、初診が3か月待ちでした。ようやく初診が回ってきた時には、妊活を始めてからすでに10か月が経っていました。

基本的な検査(血液、ホルモン、AMH、精液、卵管造影検査など)を1周期かけて行いましたが、特に異常は見つかりませんでした。
プロラクチン値が若干高く、妊娠の妨げになっている可能性もあるとのことでしたので、数値を下げる薬を服用しながら6周期程タイミング指導を受けました。
その間、卵胞の成長を促す薬や着床しやすくする薬を服用し、1周期につき2回ほど通院しています。

ともこ

私は早く人工授精ステップアップしたかったですが、夫は「自然に」というところに希望を持っていたようで、もう少しタイミング法を続けたかったようです。私にはそれが何も進展していないように感じ、少し精神的にもつらかったので、2周期ほど治療をお休みすることにしました。

その間もやはり子供を授かることは無く、改めて夫と話し合い、人口受精にステップアップすることを決めました。現在人工授精3回目となり、体外受精も視野に入れている状況です。

質問:クリニックを選ばれたポイントを3つ教えてください。

Koshi

クリニックを選ばれたポイント3つとその理由を教えてください。

ともこ

1点目は夜や土曜日も診療があること。 仕事をしているので、これが一番重視したポイントでした。

2点目は職場や自宅から近いこと。 ただでさえ待ち時間が長く、何度も通院しなければならないため、通院にかかる時間だけでも可能な限り短くしたかったからです。結果的には職場近くのクリニックにしたことで仕事と両立がしやすくなりました。

3点目は規模が大きく安心できること。 いろんな方のブログなどを読んで、結果的に大きな病院に転院している方も多いと感じていたので、どうせ初診を待つなら最初から大きい病院にしようと思いました。

質問:不妊治療以外で取り組んだことはなんですか?

Koshi

不妊治療以外で取り組んだことはありますか?

ともこ

特別なことはせず、むしろ普段通りの生活をしました。
精神的に疲れてくると、日常のちょっとしたことも不妊と結び付けて考えてしまい、ネガティブな思考になってくるからです。

質問:大変だったことはどんなことでしたか?(検査・治療・お金・メンタル・仕事・・・)

Koshi

検査・治療・お金・メンタル・仕事などで大変だったことはどんなことでしたか?

ともこ

つらいのは、頑張っても結果が出るとは限らないということです。
そして子供ができるかもしれないし、できないかもしれない、という不確定な未来のために現在を犠牲にしているような報われない気持ちになっていくことです。

生理が来るとつい自分を責めてしまい、夫が寝た後に隠れて一人で泣いていました。
検査で異常がなく原因がわからないからこそ、何もできることがなく焦りを感じました。

仕事でも、結婚後から上司には早く子供が欲しく、いずれ産休や育休を取得したいということを伝えていました。そのため資格取得やキャリアアップの機会を先延ばしにしていたのです。
しかし、結果としてはなかなか妊娠には至らず、他の同僚からも置いて行かれたような気持ちになり落ち込みました。

ともこ

つらいときにはこのような気持ちを夫にも打ち明けていました。友人や職場の人には相談できる人がいなかったため、夫が何も言わずに聞いてくれたのはとても救われました。

今でも落ち込むことはもちろんあります。でも、未来はどうなるかわからないけど、私生活も仕事も治療も、今できることを精一杯やろうと思えるようになりました。
つらいときには抱え込まず思いっきり泣いて、次の日から気持ちを切り替えるようにしています。

質問:お金について教えてください。

Koshi

お金について教えてください。

ともこ

初回検査に約4万円、タイミング法(6周期)に約4万円、人工授精(3回)に約5万円 人工授精は途中から保険適用になったため、負担がぐっと下がりました。

質問:治療を続ける秘訣を教えてください。

Koshi

治療を続ける秘訣を教えてください。

ともこ

治療内容について調べて勉強することが治療継続につながったと思います。
それぞれの検査の意味や、何のための薬なのか、それぞれのステップでの成功率は平均でどの程度なのか、金額はいくらなのかなど、あらかじめ知っておくことで納得した上で治療を進めることができました。

不妊治療は二人で進めるものなので、お互いに内容を理解していると話し合いもスムーズに進みました。
同時に、どちらかが治療に消極的になっている時には無理に治療を進めることはせず、ゆっくりと気持ちを確かめながら進めていけたのもよかったと思います。

実際に治療をお休みしていた時期もありますが、ネガティブになってしまっているときは治療から距離を置くのも一つの選択肢だと思います。
お互いの心と体が健康でなければ治療を続けていくのは難しかったと思います。一度リフレッシュしたことで、新たな気持ちで治療に取り組むことができました。

質問:ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

Koshi

ご夫婦で話し合ったことはどんなことでしたか?

ともこ

治療のスピードについては何度も根気よく話し合いました。
私はどちらかというと早く次のステップに進んで、1日でも早く子供が欲しいと思っていましたが、夫は人工授精や体外受精に対して抵抗があったようでゆっくり進めていきたいという考えでした。
そのため治療を始めた当初は私の方が焦ってイライラすることが多かったように思います。

治療が進むにつれて、夫も簡単に子供ができないことにだんだんと気付いたようでした。
それからは、年齢は重要な要素であることや、2人目を希望するかどうか、なぜ治療に抵抗を感じるのかなど、お互いの意見を理解するようにしました。
お金に関しては今のところ話し合ってはいませんが、今後体外受精を視野に入れると避けては通れない問題だと感じています。

質問:夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

Koshi

質問:夫婦のコミュニケーションで意識していたことはなんですか?

ともこ

治療の状況を細かく伝えること。つらいときは一人で抱え込まないこと。

ようすけ

思っていることは言葉にして、話し合うこと。感謝の気持ちを忘れないこと。

質問:お互いのサポートで嬉しかったことはなんですか?

Koshi

奥さま、ご主人様それぞれのサポートで嬉しかったことはなんですか?

ともこ

自分でいろいろと調べてくれいていることがうれしいです。一緒に頑張っているなと思えるからです。
そして、病院から帰ると甘いものが用意されていたりとちょっとしたことでもねぎらってくれるところもうれしいです。

ようすけ

プレッシャーをかけないようにしてくれていることです。治療を始めるときには正直戸惑いもありましたが、じっくり話を聞いてくれたので治療をする決意ができました。

あとから妻の方が焦っていたと知り、急かされることもなく、気持ちの整理をする時間をくれたことをありがたく思いました。

質問:ご夫婦で取り組んだことを教えてくだい。

Koshi

ご夫婦で取り組まれたことはなんですか?

ともこ

排卵日の近くはお互いにできるだけ残業をせずに早く帰ることを実践しました。平日は疲れてすぐに寝てしまうことが多かったので、仕事とのメリハリをしっかりつけることを意識しました。

質問:治療中のストレス解消方法について教えてください。

Koshi

どんなことでストレスを解消していましたか?

ともこ

夫婦で晩酌をすることです。普段お酒を控えているので、リセットしてしまったら思いっきり楽しみます。

質問:お仕事との両立について教えてください。

Koshi

仕事との両立はいかがでしたか?

ともこ

ある程度自分で予定をコントロールできるため、今のところは半休を取ったり、就業時間後や休日に合わせて通院できています。

Koshi

勤務先の支援体制はいかがでしたでしょうか?

ともこ

直属の上司と、近しい同僚には治療をしていることを伝え、通院が入りそうな時期は早めに伝えていました。幸い、理解のある方ばかりだったのでとても助けられています。

質問:不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

Koshi

不妊の治療をされている方や検討されている方へのアドバイスをお願いします。

ともこ

少しでも不安があれば、早めに治療を開始して損はないと思います。時間は待ってはくれません。

検査することでわかることがあると思いますし、パートナーと話し合うきっかけにもなると思います。

私は最初自分が不妊治療をするなんて全く想像もしていませんでした。クリニックに行くたびに、真剣に子供が欲しくて悩んでいる方々がこんなにたくさんいるのかと感じます。

保険適用も始まり少しずつ環境も整ってきていると思うので、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいと思います。

ようすけ

不妊治療はどうしても女性に負担がかかります。通院するのも、薬を飲むのも、注射をするのも主に女性です。

パートナーに寄り添って、二人三脚で治療を進めていくのが大切だと思います。自分が直面するまで不妊治療については何も知りませんでしたが、向き合うことで夫婦の絆もより深まったように思います。