【ロート製薬『妊活白書2024』を公開】妊活に主体的な「妊活男子」増加の兆し。子どもを望まない若年未婚男女は過半数超えの中、若年男性の妊活行動率は、妊活経験男性全体の約1.5倍。

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:杉本雅史)は、妊活に対する知識・理解の普及を目指した最新の意識調査『妊活白書2024』を発表いたします。

7年目となる今回の調査では、子どもを望まない若年未婚男女は過去最高となり年々増加傾向にある一方、妊活に主体的な「妊活男子」や、現在子どもを持つことに積極的な妊活経験者のうち、消極派から、”子どもを持つこと積極派”に変化した人が約50%いるなど、妊活意識が変化している実態が明らかになりました。生き方が多様化している現在、「子どもが欲しい」「欲しくない」の二元論ではなく、妊活そのものや、子どもを持つことに対する考え方が多様化していることが明らかになりました。今回の妊活白書では、若年層の多様な意識と実情を分析し、現在の妊活に対する考え方の分類分けを実施した「令和の妊活5タイプ」を作成しました。自分がどのタイプにあてはまるのかが分かる診断チャートと、それぞれのタイプに合わせた「おすすめのはじめの一歩」を提案いたします。

また、ロート製薬では、これまで、妊活をサポートする製品の研究開発や、妊娠に関する正しい知識の情報発信など、さまざまな取り組みを行っております。“母世代”を身近なロールモデルとして、自分らしいライフプランを考えるきっかけにしてほしいという思いから、母と娘・息子でトークするショート動画「ママむすトーク」を、ロート製薬公式YouTubeにて今回新たに公開します。

<『妊活白書2024』主な調査TOPICS>

1. 「今も将来も子どもが欲しくない」と考える若年未婚男女が56.6%と過半数超え。

子どもを授かれる可能性を残したい「妊活備え派」は昨年よりも微増し、特に男性で増加傾向が見られた。

2. 既婚男女の妊活実施率は過去3年で増加。また、若年男性の妊活行動率は、妊活経験男性全体の約1.5倍。パートナーの体調を気遣ったり、男性同士で妊活について話をしたりと妊活に主体的な傾向。

3. 現在子どもを持つことに積極的な妊活経験者のうち、消極派から、”子どもを持つこと積極派”に変化した人が約50%。子どもが欲しいかどうかの意識は、移ろいやすいことが明らかに。

4. 妊活意識や考え方をタイプ分けして分析した「令和の妊活5タイプ」を発表。

自分のタイプが知れる診断チャートと、各タイプ別におすすめの「はじめの一歩」を提案。

●「今も将来も子どもが欲しくない」と考える若年未婚男女が56.6%と過半数超え。子どもを授かれる可能性を残したい「妊活備え派」は昨年よりも微増し、特に男性で増加傾向が見られた。

「子どもが欲しいかどうか」という質問に対し、「現在、そして将来も子どもを欲しいと思わない」と回答した若年未婚男女(18-29才)は、全体の56.6%と過去最高となりました。男女別に見ると、男性では59.9%、女性では53.1%となり、女性より男性の方が子どもを欲しくないと考える人の割合が多い結果となりました。

子どもが欲しくないと回答した未婚男女のうち、男女合わせると約4人に1人が、「将来考えが変わったときには子どもを授かれるように、身体的に妊娠が可能な状態を維持しておきたい」と回答しました。去年と比較すると、この「妊活備え派」は微増しており、特に男性の妊活備え派が増加しています。子どもを望む層は減少していても、「妊活備え派」は増えている結果になりました。

●既婚男女の妊活実施率は過去3年で増加。また、若年男性の妊活行動率は、妊活経験男性全体の約1.5倍。パートナーの体調を気遣ったり、男性同士で妊活について話をしたりと妊活に主体的な傾向。

既婚男女に対して「妊活として取り組んでいること」を聞くと、過去3年間の比較で「夫婦で家族設計について話をする」「排卵日に合わせて夫婦生活を行う」「人に聞いたり情報を集めたりする」 「婦人科、クリニックなどで検査を行う/一般不妊治療を行う」「卵の質を高めるような行動を行う」などの回答に増加傾向がみられました。男女ともに増加傾向が見られ、妊活に関心のある層が多くなっていると考えられます。

さらに、妊活経験男性に妊活期間中/妊娠期間中のパートナーへの配慮として心掛けていたことを聞いた設問では、妊活経験男性全体の7項目のスコア平均と比較すると、25~29才の若年男性は、妊活行動率が全体の約1.5倍という結果になりました。妊活期間中/妊娠期間中のパートナーへの配慮として心掛けていたことは「パートナーの体調を気遣う」と回答した割合が妊活経験男性全体の約1.9倍になっており、「妊活」「子育て」に関して自身にあてはまるものとして「男性同士で妊活について話をすることがある/あった」と回答する割合が妊活経験男性全体の約2.5倍もいました。妊活経験男性のうち若年男性は、主体的にパートナーと一緒に妊活に取り組んでおり、また、男性同士でも妊活について話し合うなど、妊活をオープンにして広く情報を集めている様子もみられました。

また、厚生労働省の「令和5年度雇用均等基本調査」※によると、2021年10月1日から2022年9月30日までの1年間に配偶者が出産した男性のうち、2023年10月1日までに育児休業を開始した男性の割合は30.1%であり、2022年より13ポイント上昇しました。これまで女性の取り組みとして捉えられていた妊活や育休に関して、男性も主体的に参加していることが明らかとなりました。

※出典:「令和5年度雇用均等基本調査」(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r05/07.pdf

●現在子どもを持つことに積極的な妊活経験者のうち、消極派から”子どもを持つことに積極派“に変化した人は約50%。子どもが欲しいかどうかの意識は、移ろいやすいことが明らかに。

「今も将来も子どもが欲しくない」と考える若年未婚男女が今年最多となりましたが、現在子どもを持つのもいいことだと思っている人のうち、「以前は子どもが欲しいかどうかよく分からなかった」「以前は子どもが欲しいと思っていなかった」と回答した人が合わせて49.6%でした。この結果から、子どもを持つことに対する考え方は変化しやすいことが明らかになりました。

子どもを持つのもいいことだと考えが変わった妊活経験男女に、そのきっかけを聞いたところ、女性は約30%が自身の年齢や、結婚生活を送る中で子どもを持つことに前向きになっていました。一方で、男性の約30%は、配偶者と交際する中で子どもを持つことを意識し始める様子が伺えました。子どもを持つことを前向きに考えるタイミングは、女性は「自身の年齢」と「結婚後」、男性は「交際中」が上位となり、女性は「自分の状況」から、男性は「パートナーとの関係性」から、子どもを持つことを考え始めることが分かりました。

ライフプランが多様化する現代において、妊活への取り組みも多種多様になっており、早いタイミングで知識をもって妊活に臨めるように、ロート製薬が妊活に向き合う5つのタイプを作成し、それぞれの人に合う「おすすめのはじめの一歩」を提案します。

「令和の妊活5タイプ」

子どもを持つことに対する気持ちは変化しやすく、考え方も多様化している現在。妊活意識を把握するために、子どもがいない男女をタイプ別に分けてみると、妊活およびプレコンセプションケアの実践度や、子どもを持つことに対する意識の強さによって、5つのタイプに類型化できました。

5タイプは、パートナーと共に妊活に取り組み、子どもを産み育てたいと積極的に願う「ちゃくちゃく妊活」、いつかは子どもを産み育てたいが、パートナーとの関係を重視したい「てくてく妊活」、妊活意欲は高いが、パートナーとの関係・経済状況など様々な理由からハードルを感じている「ぐるぐる妊活」、子どもを授かる可能性は残しておきたいが、今は自分の時間や趣味を優先したい「さきざき妊活」、子どもについてまだ現実的に考え始めておらず、今のキャリアや自分の時間を大切にしたい「ふわふわ妊活」があり、妊活に意欲的な人から、子どもを持つことに迷いを感じている人まで、実態は様々です。妊活に関する知識量や情報接触状況、ライフプランに対する考え方に大きな差があり、不安内容もそれぞれで異なっていました。

そこで、『妊活白書2024』では、5タイプの特徴を掲載しました。チャートの質問に答えていくことで、自分のタイプが分かり、それぞれのタイプに「おすすめのはじめの一歩」を知ることができます。

▲妊活5タイプ一覧 
▲妊活タイプ診断チャート
▲妊活5タイプの一例

<「妊活白書2024」概要>

・公開日:2025年3月4日(火)

・公開先:ロート製薬公式HP https://jp.rohto.com/dotest/committee/hakusyo/

ロート社員コメント

 ロート製薬では、実際に男性が育児休暇を取得し、夫婦で支え合いながら仕事に向き合い、活躍しています。「妊活男子」である男性社員のコメントをご紹介します。

主体的に妊活に取り組んでいる男性社員(33才

2022年2月  妊活スタート

       排卵日検査薬を使い、病院に行く前にタイミング法を開始

2022年9月  初めて婦人科を訪れて相談

       この月から、通院しながらタイミング法(検査、薬剤処方あり)を約1年間行う

       タイミング法では授からなかったので、人工授精ステップアップ

2024年5月  妊娠検査薬で陽性反応あり

2025年1月  出産

1年8カ月の不妊治療を経て2025年に第一子が誕生。

初めは市販の排卵検査薬を用いてタイミングをとって、妊娠を目指していました。妊活前から、子どもが授かりにくい可能性があったため、妊活開始半年後から、婦人科に通い、タイミング法を開始しました。その後、人工授精にステップアップしました。同時に、栄養や食事について調べて実践した結果、授かることができました。

育休については、4週間と、予定日よりも1週間早く生まれたので合計5週間取得しました。妻が出産後に、授乳により睡眠時間が思っていたより取れず、大変だったので、昼間は私が家事&おむつ替えを担当しました。子どもは比較的寝てくれていたため大変さはあまりなく、夜は私がしっかり寝るという分担をしていました。沐浴をメインに担当していたのは私なので、育休からの復帰後、妻が困らないかなという心配も。代わりたくてもすべてを代われないことに歯がゆさがあり、いつも葛藤はあります。

親になるってどういう感じ?ショート動画「ママむすトーク」を公開

働き方の変化として、「夜は早く帰らないと」という意識が芽生えました。これまでは朝7時に家を出て、だいたい18時~19時に退社するリズムでした。育休からの復帰後は、帰宅時間は30分から1時間程早くし、できる限り家事・育児を分担しています。初めての育児はもちろん大変なこともありますが、子どもが授かれてよかったと思っています。

1992年の「育児休業法」施行前後、働き方や家族の形についての価値観が大きく変化した時代に妊娠出産した“母世代”を「ロールモデル」のヒントと捉え、“娘・息子”と「親になること」についてトークするショート動画を作成。現代の娘・息子世代の皆さまに、自分らしいライフプランを考える大きなヒントをお届けしたいと思います。

<「ママむすトーク」動画概要>

・タイトル:

「子育ては発見と追体験の連続」篇 https://youtube.com/shorts/H-tb8T-xRXg

「うちのむすめなら大丈夫」篇     https://www.youtube.com/shorts/VyVC1T42lu8

「甥っ子への愛情」篇          https://www.youtube.com/shorts/e8rg3-0aflo

・公開先:ロート製薬公式YouTube https://www.youtube.com/@Rohtoofficialchannel 

・公開日:2025年3月4日(火)

ロート製薬『妊活白書2024』について

ロート製薬は子どもを望む人々に寄り添い、 製品の研究開発や妊娠に関する正しい知識の情報発信などを通して、人々の妊活をサポートしてまいりました。取り組みのひとつとして2018年より、「妊活」に対する知識・理解の普及を目指す『妊活白書』を公開しています。

 妊活白書では「女性が率先するもの」と思われがちな妊活の社会課題を受け、パートナーと一緒に向き合いながら取り組む「ふたり妊活」の普及など、妊活に取り組む人・取り組もうとする人の声を社会に届けられるよう努めています。

本調査の詳細は、下記よりダウンロードの上ご確認ください。

「妊活白書2024」

●調査概要

・調査名:ロート製薬『妊活白書2024』

・調査期間:2024年11月22日(金)~12月2日(月)

・調査方法:インターネット調査

・調査対象:18~44才男性、18~44才女性 ※未既婚、子どもの有無を絞り込まずに配信

・調査地域:全国

・サンプル数:37,231名

■ロート製薬株式会社

 ロート製薬株式会社は、大阪・関西万博 「大阪ヘルスケアパビリオン」のスーパープレミアムパートナーです。