口コミ・評判について: 田園都市レディースクリニック青葉台分院 (Sae Ma)

いつも激込みなので人気があるのだと思います。10年程前に大原先生にお世話になりました。子宮内膜症が酷いので内診をとても気遣ってくださり、物腰も優しくとても良い先生だったと思います。結果的には諦めましたが、現在の不妊治療は「授かるためならどんな扱いを受けても耐えられる」という精神力がある人だけが乗り越えられるような気がします。私は駄目でした。卵管がよほど詰まっていたのか卵管造影ですら非常な苦痛で泣いてしまったのですが、「この検査痛がる人なんていない」とその時の担当医（お名前は失念しました）に、根性ナシめ、と軽蔑するような感じで吐き捨てられました。気の毒に思ったのか看護師さんが泣き止むまで手を握ってくれましたが、結局造影剤が子宮内を移動する痛みで一週間苦しみました。
生殖医療は進化してより高度になっていますが、暴力が入り込み、精神性が置き去りにされている気がします。対外受精の時も、大原先生は痛くない様気遣ってくださいましたが、それでも痛くて「ブリーディング用の牛みたい」などと何度か考えてしまい泣いてしまって、駄目でした。
しかし生殖医療が精神性を置き去りにしているというのは何も、このクリニックだけの話ではなく、全体的にそうなのだと思います。腹腔鏡検査のため世田谷区の芸能人も通う産婦人科に紹介状を書いていただいたのですが、そこの院長も言うことが酷くて辛かったです。それこそ、不妊の女性なんてブリーディング用の牛だと思っている様でした。
現在通っている婦人科の先生は内診の器具を温めておいてくださったり、配慮があって安心できます。どんな痛い目に遭わされるか分からないのでもう知らない婦人科には行きません。延べ20人くらいの先生の診察を受けましたが、この先生と大原先生だけです、内診が痛くないのは。
日本は少子化を憂うのであれば婦人科医・産婦人科医への人権教育を徹底すべきです。母親達から聞く出産経験も、いかに暴力的で酷く辛かったか、耳を塞ぎたくなるような話ばかりで、私は出産のためにそこまでの犠牲を払えないという諦めもありました。無痛分娩は産後の回復も早く母体への負担が減るそうなので、どんどん推進すればもっと子供を産む人は増えるでしょうに。日本は中絶も、薬より痛みが酷く子宮が傷つく危険もある掻爬法で、「中絶する女なんて痛い目に遭え」という罰にも思えます。とにかく女性を無意味に残虐で痛い目に遭わせすぎ。常日頃から女は痛い目に遭わせておくべし、さすれば大人しく男の言うことを聞くようになる、とでも言いたげです。それは奴隷の躾け方でしょう。
話がそれましたが、人を治すことを「実績」ではなく、使命と思って、人の心に寄り添ってくれるお医者さんが私は好きです。そういう意味では私は実績にはなりませんでしたが、もしこのクリニックの先生を誰かに紹介するとしたら大原先生にします。