人々を惹きつけて止まない越木岩神社さん。
細胞の背後にまで染み渡るような霊気。包まれたならもはや言語は必要なくなる圧倒的なご神威。少なくとも縄文紀より放ち続けられるエネルギーに令和の私たちが親しめるなんて。時空を超えた畏敬の念をおぼえます。
その磐座にも負けない神威、神力の御祭神、ヒルコ神。
初代タカテル姫、初代シタテル姫。筑波で生まれ3歳時にイワクス船に乗せて流される。イサナキ・イサナミ神の歳が陰陽の節にあたり、その汚穢・隈が子に障るという理由で。そんなことぐらいで我が子を流さいでもよろしいですがなって思いますが。神の世界もきびしいんですね。
のちカナサキ神夫妻に拾われ西宮、ヒロタの宮で育てられたそう。このカナサキ神はハヤアキツ姫、ミヤツヒコ神の親御さんと聞きます。ヒルコ神は晩年和歌山のタマツ宮で丹生都比売となり、最期ヒロタの地にもどられたそう。
閑話休題、廣田神社さんを中心にして、みずがめ座の三ツ矢のように、越木岩神社さん、西宮神社さん、大市八幡神社さんと線は繋がります。このエリアはアマテル神ウヒルギ・ワカヒトさんの姉さん(皇位上では妹さん)ヒルコ神、奥さんのセオリツ姫ホノコ神、ホノコ神の父のサクラウチ神の神話、伝承、祭祀の場ですが、ホノコ神の妹さんのワカサクラ姫ハナコ神が見当たりません。ハナコ神もどこかに祀られているはず。
ワカサクラの姫が上大市の姫、やがて神大市姫となり、ホノコ神の傍の湯田神社で祀られるようになったのかも。神大市姫の父はオオヤマツミ神。ハナコ神の父も初代オオヤマツミ・サクラノ・オオ・ト・ジ神。市姫の子とされるウカミタマ神、オオトシ神はメタファーで、ハナコ神がスサノオ神の愚行で亡くなった時、姉のホノコ神がウカミタマに祈りハナコ神の御霊を苦しみから天国へと引き上げたとされます。オオトシ神はハナコ神の父のサクラウチ神/桜大人翁サクラノ・オオ・ト・ジがオオトジさん、オオトシさんとなる後世へのメタファーでしょうか。
当社境内で微睡んでいると磐座のように想像が膨れ上がりました。
駐車場、トイレあります。